「ヴィンテージ・レトロ」は2018年秋冬のトレンドを語るうえで欠かせないキーワード。ヴィンテージと聞くとクラシカルで上品なスタイルを連想しますが、今季はどこか懐かしさを感じるような80年代風の着こなしに注目が集まっています。くすんだ色合いのトップスにレトロな小物を組み合わせて、旬のスタイルを楽しみましょう!
ヴィンテージ・レトロは、80年代に流行した色や柄、シルエットをコーデに取り入れたファッションスタイル。80年代といえば、日本では「ボディコン」や「肩パッド」に代表される派手なファッションが流行していましたが、アメリカの若者やパリコレモデルの間では、くすみカラーや、刺繍風の花柄を取り入れたクラシカルなスタイルも人気がありました。
映画「Back to the future」で主人公が着用していた「スタジャン」も80年代を象徴するアイテムのひとつ。「クラッチバッグ」や「トレーナー」といったアイテムが若者を中心に人気を集めたのも80年代のことでした。
おばあちゃんが愛用しているようなレトロ柄スカーフは、ヴィンテージ・レトロ気分を盛り上げるのに最適のアイテム。ベルトホールに通したり、マフラー代わりに首に巻いたりするだけで簡単に80年代風のコーデを楽しむことができます。最近ではアクセサリーとしてだけでなく、スカーフ柄があしらわれたスカートやブラウスの人気も高まっています。
80年代は引き締まったシルエットの服で、体のラインを強調する人もいれば、パジャマのようにダボっとしたパンツを地面に引きずって歩くような人もいるなど、ファッションの多様化が進んだ時代でもありました。この秋は様々なヴィンテージ・レトロコーデの中から、自分に似合うスタイルを見つけて着こなしを真似してみましょう。
クラシカルで女性らしいコーデがお好きな方は、コーデにくすんだ色合いのアイテムを取り入れてみましょう。くすんだ色の中でも、この秋は各ブランドからベイクドイエローやベイクドピンク、ベイクドグリーンなどのアイテムが数多くリリースされています。色あせ感のある小物をワードローブに追加して、最旬スタイルを楽しんでください。
80年代ファッションのリバイバルブームを受けて、GUCCI(グッチ)やFURLA(フルラ)などの人気ブランドも、くすんだ色味の財布を数多くリリースしています。キルト風のふっくらとした見た目が、コーデに上品さを与えてくれそうです。
80年代に流行した花柄は、刺繍のようなタッチで描かれていながら背景とのコントラストがはっきりしているのが特徴。ぱっと目を引く華やかさは、日本のバブルを彷彿とさせます。肩を強調したシルエットのトップスを着れば、当時のファッションを簡単に再現できますね。
花柄のほか、チェック柄やドット柄、ボーダー柄などインパクトの強い柄を、惜しげもなくコーデに取り入れるのも80年代ファッションの特徴です。派手なスタイルがお好きな方は柄物を使ったヴィンテージ・レトロに挑戦してみましょう!
ここ最近、目立つ位置に大きくブランドロゴが入ったアイテムを身につけている人が多くなりました。ブランドロゴはさりげないほどかっこいいという価値観もありますが、80年代は、自分の好きなブランドをしっかりアピールすることがストリートファッションのオキテだったようです。
2019年春夏コレクションでも、ブランドロゴの入った洋服が数多く発表されています。ブランドロゴアイテムはコーデのアクセントになるので、ヴィンテージ・レトロ以外のスタイルでも活躍しそうです。
ヴィンテージ・レトロといっても、80年代ファッションのどんな要素を取り入れるかでコーデの印象は変わります。大人っぽいスタイルがお好みの方は、スカーフやベイクドカラーの洋服をコーデに取り入れてみましょう。コーデを元気なイメージに仕上げたいときは、柄物やブランドロゴ入りアイテムで大胆に自己主張を。自分らしいヴィンテージ・レトロでおしゃれを楽しんでくださいね♪