6月の第3日曜日は「父の日」。家族で食事をしたり、プレゼントを贈ったりしてお父さんに感謝を伝えませんか? 今回は、「せっかくならきちんとしたブランドものを贈りたいけれど、メンズラインはよくわからない」と悩んでいる方に向けて、人気4ブランドのメンズラインを比較! お父さんの性格・個性に合わせて選んでみてくださいね。
■機能重視の堅実派にCOACH(コーチ)
1941年、ニューヨークのマンハッタンで誕生したコーチ。創業当初は、野球のグローブの製法をヒントに革製のバッグを生産する小さなファミリー企業でした。転機は1979年。ルー・フランクフォートがCEOに就任したことがきっかけで、単なる革製品会社から国際的なブランドへと進化を遂げました。
2001年、ナイロンやキャンバス地にモノグラムをプリントした「シグネチャー・コレクション」が発表されると、カジュアルで新鮮なデザインが瞬く間にブームに。革製品だけにはとどまらない魅力を世界にアピールしました。
コーチの特徴は“アクセシブル・ラグジュアリー(手の届く高級品)”。他のラグジュアリーブランドよりもリーズナブルで、比較的手が届きやすい価格帯も人気のヒミツです。
メンズラインには、リーズナブルな価格としっかりとした造り、機能性の高さを兼ね備えたアイテムが揃います。ベーシックで丈夫なコーチのアイテムは、機能重視で堅実派のお父さんにおすすめですよ。
■ファッション好きの個性派にはGUCCI(グッチ)
1921年、グッチオ・グッチがイタリア・フィレンツェに高級皮革製品を扱う会社を設立。1923年に自らの名を冠した「GUCCI」の店名を掲げたところから、ブランドとしてのスタートを切りました。品質を保証するためにデザイナーの名前を店名に掲げたのは、グッチが世界初とも言われています。
「ダブルG」のモノグラムをアイコンとして不動の人気を築いてきたグッチですが、2015年にアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任したことをきっかけに、大きな変化を遂げます。
ミケーレは、ノームコアやミニマリズムといった当時のムードを一新。デコラティブでマルチミックスな中に、ジェンダーレスや折衷主義といった時代に即したスタイルを取り入れ、新しいブランドの形を示したのです。
彼の功績により、現在は流行に敏感なファッショニスタからも愛されるブランドに進化したグッチ。個性派でセンスに自信のあるお父さんには、ぜひグッチのアイテムをプレゼントしましょう。
■モノを大切に使う人にPRADA(プラダ)
1913年、イタリアで皮革製品店として創業したプラダ。上質な素材を使用し、職人の高い技術によって作られるアイテムの数々は、瞬く間に上流階級の間で話題となり、イタリア王室の御用達まで上り詰めました。
1958 年に創業者が死去して以来、一時はブランドとして“冬の時代”に。しかし、1978年創業者の孫娘ミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任し、転機を迎えます。本来の品質の高さに斬新さが加わったミウッチャのプロダクトは、多くの評論家から高評価を得て、再び一流ブランドとして脚光を浴びるようになりました。
現在でも変わらぬ高品質で世界中から人気を集めているプラダ。使われる素材は良質なレザーやナイロンなど耐久性に優れたものが多く、長期間美しい状態のまま愛用できます。
また、特にメンズラインは、派手なデザインのアイテムが少ないのが特徴。シンプルで飽きが来ず、トレンドに関係なく使えるので、モノを長く大切に使い続けたいお父さんにはぴったりです。
■アウトドアが趣味ならILBISONTE(イルビゾンテ)
1970年にイタリア・フィレンツェで、革職人のワニー・ディ・フィリッポによって創設されたイルビゾンテ。当初は小さな革製品の店でしたが、品質の良さやデザイン性の高さから、徐々に人気を拡大。現在では世界各国に店舗を構える人気ブランドへと成長しました。
製品には、使うほど手になじむナチュラルな革が使用されます。ロゴマークのモチーフとなった「ビゾンテ(バッファロー)」は力強さと誇りの象徴。そのイメージは、使用される革の品質にも通じるものがあります。
イルビゾンテのレザーは「育てる革」。防水スプレーを吹きかける、雨に濡れたら水滴を拭き取りクリームを塗るなど、大切にお手入れすることで、深い色合いに「育って」いきます。アウトドアや小物の手入れが好きなお父さんなら、きっと喜んで使ってくれるでしょう。
■父の日はとっておきのブランド小物で感謝を伝えよう
普段はなかなか「ありがとう」が言えないという人も、素敵なプレゼントに思いを込めれば感謝を伝えられるはず。今年の父の日はぜひ、お父さんにぴったりのブランド小物を贈りましょう。