こんにちは、吉田タイスケです。公園の緑越しに眺めているのはスウェーデン、ストックホルムのスターズホルメン島。今回はフランスから一路、北欧スウェーデンへ。「ヨーロッパ写真日和」というタイトルらしく、ストックホルムの魅力をお伝えいたします。
ストックホルムではアンティークショップでリサ・ラーソンのライオンを買おうか悩んだり、
スウェーデンを代表する建築家グンナール・アスプルンドが手がけ、世界遺産にもなっている「森の墓地」で命の循環を感じながら、生と死に思いを馳せたり、
ミートボールとニシンだけではないスウェーデングルメに驚いたり、
Restaurant RICHE
https://riche.se/
市庁舎から夕暮れを眺めたり、
夜は絵になり過ぎる路地があちらこちらにある旧市街ガムラスタンを歩いたり、何回でもブログを書けそうなんですが、
今回一推ししたいのはこちら、世界初の野外博物館スカンセンです。写真は入場料とは別料金を支払って入る、トカゲや蛇などの爬虫類や熱帯の動物が間近で見られるエリアにて。ぴったりくっついているワオキツネザルの親子。
スカンセン
https://www.skansen.se/en/support-the-skansen-foundation
スカンセン野外博物館は子供や幼稚な大人(ワタシ)も喜びそうな動物園を併設していて、運が良ければスウェーデンに暮らす動物たちを見ることができます。運が良ければというのは、キツネやオオカミは例えば暑い日中は姿を隠していて、目に見えるは森ばかりなので。
水場でじゃれ合うヒグマの子供たち。
さて、動物は置いておいて、1891年に開業した世界初の野外博物館スカンセンです。一見すると、数多あるテーマパークっぽい街並みですが、ここのすごいところは「全てが本物」というところ。
19世紀に教師であり、民族学者であったアルトゥール・ヘイゼリアスが実際に旅をして、スウェーデン全土から150以上の家屋を購入、移築して言わば「完コピ」したのがこの野外博物館です。
細かいディテールや家屋周辺の植生にまでこだわっているので、歩いていると突然スウェーデンの田舎道に迷い込んだり、19世紀の街並みにタイムスリップできたりします。
コピーを眺めていては感じられない、その場所、その時代に一瞬で自分が旅をできてしまうような説得力があるのがここ、スカンセン(でも歩き疲れる)。
こちらで窓から皆が眺めているのは、、
当時の校舎。あの子に消しゴムを投げたっけなと思い出すような光が差し込みます←どんな例え。
しかも街では当時の衣装を着た人たちが歩いていたり、工房でパン作りなどを実演してくれます。当時の人たちの装いにも注目。
遠くの街で働く父親へ、身体には気をつけてと郵便局に手紙を預けに来ていた、エマお婆ちゃんと孫娘のクリスティーナ(妄想です)。
茅葺き屋根の田舎屋。
その周辺には、家畜を離しておけるような緑地が広がっています。
そして見晴らしの良い丘には、バラ園を望む瀟洒な邸宅が。
市街地を眺めながら一休みしましょう。まだまだ紹介しきれない、丸一日かけて楽しめる野外博物館なんです。ストックホルムに来たら、ぜひ訪ねてみてください。次回は再び三たび、パリコレシーズンの始まり。プレタポルテのショー会場前や街角から、ファッションスナップをお届けする予定です。どうぞお楽しみに。