マディソンです。 今回は9月13日にニューヨークの歴史的な建物内で開催された、フレデリック・アンダーソンの2024年春夏物コレクション・ショーの模様をレポートしますね。
一足先に席についていたセレブの一人、ジョーダン・エマニュエル。
彼女は2018年にミス・ブラックアメリカ・コンテストで優勝したばかりか、同年プレイボーイ誌が毎月選ぶ、その月のプレイメイト代表に12月選ばれています。アフリカ系アメリカ人では初だったそうです。
現在はモデルやジャーナリストとしてだけではなく、慈善事業にもその活動の幅を広げていて、“声を上げる女性たち”というNPO団体も設立しました。
魅力的な女性ですが、その瞳に、意思の強さが現れていますね。
別のセレブ招待客。
今年秋はシースルーが流行だそうで、早速トレンドを取り入れています。にしても、かなり大胆なシースルーです。
このセレブ客の着こなし、見事ですね。
誰でもクローゼットに一着は持っている黒のミニドレス。しかも胸元が大きくあいているわけでもないので、このまま上にジャケットを羽織れば仕事にもいけるシンプルなスタイル。
こんなシンプルなスタイルで、可愛らしさとセクシーさをだすなんて凄いです。
ヴォーグ誌の取材に答える上の写真の女性、彼女もシースルーを取り入れていますが、こちらはサイドにほんの少し、上品なシースルーを取り入れています。
指輪とブレスレットを銀でまとめて、トータルコーディネートが素晴らしいですし、帽子で少しマニックに仕上げて、おしゃれを楽しんでいる感じがしますね。
帽子でおしゃれを楽しむというと、会場には猫の剥製を頭に帽子のようにかぶり、手には犬の剥製を抱いた男性がいました。
ご自身の死んでしまったペットと常に行動を共にしているのかもしれませんが、怖くて聞けませんでした…。
今回のコレクションは、アンダーソンがバレエ・白鳥の湖にインスピレーションを受けて、それが最後の黒のシースルードレスの胸元あたりに表現されています。この秋に続き、どうやら春夏もシースルー続くようですが、シルエットがとてもエレガントです。
アンダーソンはファッション・インスティテイュート・アンド・テクノロジーを卒業した後、ダグラス・ハナントと共同でダグラス・ハナントというファッションブランドを立ち上げました。
そのブランドが今はパークアヴェニューに住む富裕層女性たち御用達ブランドとなっていますから、ニューヨークのファッション業界的には20年以上のベテランということになるようです。
そんなアンダーソン、2017年にはハナントの影から出て、自身の名前のブランドを立ち上げました。ニューヨーク・コレクションには2023年の春夏物から、つまり去年の秋から参加しています。
通常コレクションショーは着席後、20分くらいで終わりますが、今年の2月の、マーク・ジェイコブスのショーなど、3分ぐらいの最短だったそうです。しかもプレスリリースは、11月の発表以来大いに巷で話題を呼んでいたチャットGPTで作成されていたそうですよ。
さて、アンダーソンのコレクション・ショーはまだ一年ぐらいだからでしょうか。彼自身も精魂込めて作った作品をじっくりみてほしいということなんでしょう、お昼12時から1時間もかけて丁寧に開催されました。
向かって左がアンダーソン、右がバックステージでヘアを預かるウォーレン・トリコミ。ショーのための最後の打ち合わせです。
トリコミの方はコレクションのベテランで、というよりバックステージヘアのパイオニア的存在です。というのも彼がヴォーグ誌などの撮影用ヘアを始めるまでは、雑誌の表紙のヘアメークは、モデル自身がしていたそうですから。
経験あるヘアのカリスマがバックステージを担ってくれるということで、アンダーソンは心強そうです。
今ではシーズン中、選んで1~2件のバックステージしか参加しないエドワードとあって、彼自身のインタビューにもメディアは大騒ぎです。
ウォーレン・トリコミはどんな調査でも必ずトップ3に入る、マンハッタン・トップヘアサロンですが、実は日本でも東京と大阪に出店しています。
東京店を預かるスター・スタイリストのクボ氏、アシスタントのレン君が、エドワードからヘア・スタイルのディレクションを受けています。
実際のショーはお昼からなんですが、バックステージのコールタイムは朝の9時半、これから長い一日が始まるんです。
今回の会場は、マンハッタンの由緒ある歴史的建物のカソリック教会、ハウス・オヴ・リディ―マーで行われました。
昔のようにブライアント・パークにテントを張って一斉にショーが行われた頃とは違い、今コレクション・ショーは街中のあちこちでファッション・ウィーク中に開催されるとあって、マンハッタンのこの時期、ひどい交通渋滞になります。
パークアベニュー富裕層を顧客にもつ彼らしく、一般的なショー会場ではなく、格調高い場所が選ばれたようでした。
さて、如何でしたか。
毎年9月と2月の街を上げての大騒ぎ、ファッションとともにあるマンハッタンの風物詩をご紹介しました。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。