1993年にアメリカで誕生したファッションブランド「ケイトスペード」。使いやすくオシャレなアイテムは女性を中心に強い支持を集め、人気ブランドへと成長していきました。現在も大人っぽく、それでいて可愛さを忘れないデザインは多くの女性の心を掴んでいます。2017年5月、そんなケイトスペードが、同じくアメリカを本拠地としている「Coach」に買収されたと発表しました。これにより、ケイトスペードは新たな局面を迎えることになります。
Original Update by Instagram
ケイトスペードを買収したコーチが目指しているのが、高級ブランドとしての復権です。目標を達成するには若い世代へのブランド浸透が不可欠であり、そのためミレニアル世代に高い人気を誇っているケイトスペードを傘下に迎え入れました。
コーチ傘下に入った競争激化により業績が低迷しつつあったケイトスペードにとっても、今回の買収が大きな契機となったことは間違いありません。今後ケイトスペードはコーチのブランド戦略に沿って、百貨店販売やオンラインの期間限定セールは縮小していくものとみられています。
一方で、ブランド展開を強化していくといわれるのはアジアと欧州。特にアジアは中国やインドなどを代表に、近年飛躍的に経済が発達している地域といえます。他ブランドと差をつけたいケイトスペードにとって、ここからが勝負といえるでしょう。
Original Update by Instagram
「シンプルなシルエット」「手の込んだディテール」「情熱に満ち溢れたカラフルな世界」。創始者ケイトスペードのコンセプトでもある「実用的で耐久性の高さ」を重視したクラシカルでシンプルなデザインがある一方、猫の顔を模すなど随所に遊び心が詰まった華やかなデザインセンスも兼ね備えていることが、ケイトスペードの大きな特徴です。
ブランド設立当初はバッグブランドとしてバッグのみの販売に留まっていましたが、人気が上昇するにつれて事業も拡大。現在ではバッグのみならず、靴やインテリア雑貨、時計、食器なども手掛け、ケイトスペードは様々なデザインを世に生み出しています。
Original Update by Instagram
創始者であるケイトスペード自身が女性だったこともあり、ケイトスペードがデザインしたアイテムはとにかく「痒いところに手が届く」つくりになっていることが大きな魅力です。「使いやすさ」に大きなこだわりを持っているケイトスペードは、働く女性にとっても強い味方となるでしょう。
カラーのバリエーションが豊富なことも、ケイトスペードが支持を集める理由の一つ。同じアイテムであっても、カラフルで可愛いカラーはカジュアルなコーデに、控え目で暗めのカラーはフォーマルなコーデに併せることができ、女性にとってはこの対応の幅広さがとても魅力的なのです。ストローやツイードといった独自の素材を生かしている点も、見逃せない特徴といえます。
ケイトスペードが若い年代のみでなく、ママ層にも受け入れられつつある理由が「お手頃な値段」。財布や小物類は2万円程度、通常のバッグは4万円前後、革製のバッグは6万円前後と、決して安いというわけではありませんが、高過ぎるということもなく、プレゼントなどに最適であるという点が、ママ層にブランドが浸透し始めている大きなポイントといえるでしょう。
シンプルなデザインもあれば、ポップで可愛いデザインもあるケイトスペードらしさ溢れるラインナップとなっています。
kate spade new york (ケイトスペード ニューヨーク)一覧はこちら