コーディネートを決める際、「これとこれを合わせたら素敵なはず!」と思って選んでもいざ着てみるとしっくりこなかった、という経験はありませんか?このような悩みは、ひょっとすると色づかいのコツをよく理解していないため発生するのかもしれません。色の選び方や取り入れ方をしっかり理解すれば、よりスピーディーに素敵なコーディネートを完成させられるようになります。ここで今一度、コーディネートにおける色づかいのコツをおさらいしておきましょう。
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一般的に、コーディネートで使う色は「3色」が最もバランスがよいと言われています。これは、4色以上の色を使うとコーディネートをうまくまとめるのが難しく、2色以下だとやや単調な印象になってしまうためです。もちろん4色以上、2色以下でも素敵なコーディネートはできますが、初心者にとっては組み合わせの難易度が少々高くなります。コーディネート初心者はまず「基本は3色」と覚えておけば間違いないでしょう。
とはいえ、3色に絞ればどんな色の組み合わせでもお洒落にコーディネートできるというわけではありません。上手にコーディネートするには、押さえておくべきいくつかのルールがあります。以下でそのルールをご説明しましょう。
コーディネートのコツを学ぶうえでは、まず「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」という3種類の色について理解する必要があります。ベースカラーとはコーディネートの基礎となる色のことで、全体をぱっと見たときに一番認識できる色です。アソートカラーは、ベースカラーを補佐する色のこと。アクセントカラーとは、ベース、アソートでつくったコーディネートに変化やポイントをつける色です。
使う3色を決める際は、必ず「ベースカラーになる色」「アソートカラーになる色」「アクセントカラーになる色」という意識をもって選ぶようにしてください。
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ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3色の配分は、だいたい6:3:1になるようにしましょう。厳密に守る必要はありませんが、「だいたいこの程度のバランス」と意識してコーディネートすれば失敗が少なくなります。
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「どんな色を選べばいいかわからない」という人におすすめしたいのが、ベースカラーを白、黒、グレーといったモノトーンにするテクニック。モノトーンの色はいろんな色と相性がいいため、アソートカラーとアクセントカラーを選ぶのがグッと楽になります。
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全体の色のトーン、すなわち明るさを揃えることを意識するとコーディネートがしやすくなります。あえてアクセントカラーにトーンの違う色を使うのも一つの方法ですが、自信がなければ「パステルカラーで」「ビビッドカラーで」「ダークトーンで」といったように使う3色のトーンを統一するのがおすすめ。また、春ならパステルカラーで揃えるなど、季節感を意識してみるとよりセンスのいい印象を与えることができます。
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トーンを揃えるのと同様に、アクセントカラーにはベースカラーやアソートカラーの同系色をチョイスすると組み合わせに失敗しにくくなります。例えばベースカラーをベージュ、アソートカラーを白、アクセントカラーをグレージュにすれば簡単に統一感を出すことができます。
一方、コーディネートにメリハリを出したいなら、アクセントカラーにはベースカラーやアソートカラーの反対色を選んでみるといいでしょう。ベースカラーとアソートカラーをモノトーンにし、アクセントカラーとしてビビッドな赤などを加えれば非常に洗練された印象になります。
これまでご説明してきた色づかいの基本を踏まえたうえで、次は2017年秋冬のトレンドカラーとそれらを使ったコーディネートのお手本を見ていきましょう。
春夏から引き続き、深い海のような青色「アビスカラー」が注目を集める予感です。手軽に取り入れられるアイテムと言えばやはりインディゴデニム。いろんなアイテムと相性がいいので、1本もっていて損はありません。また、定番のトレンチコートを今年はアビスカラーのものにチェンジするのもおすすめです。
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アビスカラーのデニムパンツをメインにしたこちらのコーディネート。アソートカラーとしてアビスカラーと同系色のスモーキーなグリーンを、アクセントカラーとしてダークブラウンと黒を加えています。全体的に色の彩度が低いため、秋らしい落ち着いた雰囲気を出すのに成功していますね。
ここにバッグを加えるなら、ベルトのダークブラウンと合わせたこんなバッグがおすすめ。コーディネートにいっそうまとまりが生まれます。
秋冬に欠かせないベージュベースのカラーですが、今年はいっそう人気が高まりそうです。ベージュはシックな印象を与えるので、大人の女性らしさをアピールすることが可能。いろんな色と合わせることができる色ですが、ホワイトやブラウン、グレー、黒などと特に相性がいいとされています。
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コーディネートの基本は3色ですが、この例のように同じ色でも素材を変えれば2色でも単調な印象にならないコーディネートが完成。柔らかいベージュを黒でピリリと引き締めることで、女性らしさがありながらどこかクールな「デキる女」を演出することができます。また、よりメリハリを出したいならこちらのバッグのようにロゴや柄が入ったものをチョイスしても◎。
森のような深い緑色・エバーグリーンもこの秋冬にぜひヘビロテしたいカラーの一つ。全身に使うと暗い印象になりすぎるので、白やベージュ、薄いグレーなどと合わせて全体のバランスを取りましょう。ワインレッドやペールオレンジとも相性がいいので、アクセントカラーとして取り入れてみては?
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エバーグリーンのスカートに薄いグレーのTシャツ、黒の革ジャンを合わせたベーシックな組み合わせを、ペールオレンジのバッグとくすみブルーのパンプスで味付けしたコーディネートです。色をたくさん使っているのにちぐはぐな印象にならないのは、ベースカラーをモノトーンにしてアクセントカラー(ペールオレンジ、くすみブルー)の分量を少なくしているから。基本がマスターできたらぜひ真似したい上級テクニックです。
使う色の数、色の役割やそれぞれの分量、色の選び方などの基本をしっかり理解すれば、ただなんとなく好きなアイテム同士を組み合わせるよりもずっと素敵なコーディネートをすることが可能です。まずは今回ご紹介した色づかいの基本をマスターし、そのうえでトレンドや季節感を上手に取り入れてワンランク上のお洒落を楽しめるようになりましょう。