もともとは旅行用トランクの専門店としてスタートしたルイ・ヴィトン。今では知らない人はいないくらいの有名ブランドになっています。誰もが憧れ、多くの人が愛し、皆が持ちたいと思うルイ・ヴィトンについて、今回はその歴史や人気の秘密をひも解いていきたいと思います。
■ルイ・ヴィトンの歴史
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今では知らない人はいない有名ブランド「ルイ・ヴィトン」。その始まりは1854年、そのブランド名にもなっている創始者ルイ・ヴィトンがパリに世界初の「旅行用トランクの専門店」をオープンしたことでした。当時のトランクは丸蓋のものが主流でしたが、ルイはトランクが重ねられるようにと平蓋のトランクを開発しました。さらに新素材を使用し今までにはなかった、堅牢でありながらも軽いトランクの数々は多くの人々を魅了しました。
その後ルイの後を息子ジョルジュ・ヴィトンが継ぐと、当時出回っていたルイ・ヴィトンの模倣品の対抗手段として1888年「ダミエ」を開発しました。しかしそれも模倣品が出回るようになると1896年には「モノグラム」を開発し、この時代に現在でも人気のラインが開発されます。
その後1997年にプレタポルテ部門への参入を考えていたルイ・ヴィトンはマーク・ジェイコブスを迎え入れアパレルラインのスタートをきります。こうしてカバンからファッションへと活躍の幅を広げたルイ・ヴィトンは現在、皆さんの知るルイ・ヴィトンへとステップアップしていきました。
■ルイ・ヴィトンの歴代デザイナー
言わずと知れたルイ・ヴィトンの創設者であるルイ・ヴィトン。荷造り用のトランク職人であったルイは、世界初の旅行カバンのアトリエを設立。当時のトランクは丸蓋が一般的であったが、輸送機関の発展に目を付け積み重ねができる平蓋のトランクを開発しました。さらに防水加工を施した特殊な布素材を使用し軽量化されたトランクは瞬く間に人気を博しました。
ルイの後継ぎとなったのが、彼の息子であるジョルジュ・ヴィトンです。当時人気を博していたルイ・ヴィトンのアイテムは模倣品も出回るまでになっていました。そこでジョルジュが1888年に考案したのが、茶褐色の格子模様が印象的な「ダミエ・ライン」です。その後、ダミエの模倣品が出回るようになると1896年にはモノグラム・ラインを発表するなど、現在でも人気のデザインはジョルジュの時代に生まれています。
1997年、プレタポルテ部門への参入を計画していたルイ・ヴィトンへクリエイティヴ・ディレクターとして迎え入れたのがマーク・ジェイコブスです。ペリー・エリスでチーフ・デザイナーとして活躍した後、1986年には自身のブランド「マーク・ジェイコブス」を立ち上げていたマークによってルイ・ヴィトンはアパレルラインをスタートさせます。アートへの関心が高かったマークは、草間弥生や村上隆など現代アーティストとのコラボレーションによって話題を呼ぶなど、ブランドに新たな風を吹かせました。
2013年、マーク・ジェイコブスが自身のブランドに専念することを理由に退任した後、後任としてルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任したのがニコラ・ジェスキエールです。ニコラは高校時代からコリーヌ・コブソンやアニエスベーなどで経験を積み、その後ジャンポール・ゴルチエ、トラサルディ、バレンシアガのデザイナーとして活躍しています。現在でもルイ・ヴィトンで活躍する傍ら、自身のブランドを立ち上げる計画が進行中であると2016年に話題となりました。
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2011年からルイ・ヴィトンのメンズコレクションのチーフディレクターに就いているのがキム・ジョーンズです。2003年に自身のブランド「キム・ジョーンズ」を設立すると2004年SSロンドンコレクションでデビュー。2008年にはダンヒルのクリエイティヴ・ディレクターに就任し活躍、その後2011年にルイ・ヴィトンのメンズコレクションのチーフディレクターに就任しました。まだまだ若手といえるキム・ジョーンズの活躍から目が離せません。
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ルイ・ヴィトンといえば、なんといってもこのモノグラムを使用したアイテムを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。「LOUIS VUITTON」の頭文字、LとVが重なったロゴマークは男女問わず多くの人を魅了してやみません。
モノグラムにはカラフルなマルチカラーや天然の革素材を使用したマヒナ、モノグラムをカーフレザーに型押ししたアンプラントなど様々なバリエーションがあります。
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ルイ・ヴィトンでは珍しいエナメル素材を使用し、モノグラムが型押しされたラインです。1998年に当時デザイナーだったマーク・ジェイコブスがデザインした物で、独特な光沢感と鮮やかなカラーバリエーションは多くの女性に支持されています。
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モノグラムと同じく人気のあるラインが格子状の模様が印象的なダミエです。ルイ・ヴィトンでは1番始めにつくられたラインとも言われており、バッグを始め、財布や小物類など様々なアイテムに使用されています。定番の茶色のダミエはダミエ・エベヌと呼ばれ、そのほかにもダミエ・アズール、ダミエ・グラフィット、ダミエ・アンフィニなど様々なバリエーションが販売されています。
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フランス語で麦の穂を意味するエピ。ボーダー状のラインが型押しされたデザインとなっており、穂が揺れているように見えることからその名が付けられました。ビジネスシーンにもマッチする落ち着いたデザインなので、男女ともに支持率の高いシリーズです。
93年に初のメンズラインとして発表されたタイガもルイ・ヴィトンの型押しレザーとして人気があります。タイガとはロシア語で針葉樹林を意味する言葉で、エピよりも細かい型押しデザインが特徴です。
■ルイ・ヴィトンの定番デザインの秘密
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ルイ・ヴィトンの定番デザインといえば1896年に作られたLとVが重なった「モノグラム」、そして1888年に生まれた格子状の模様が特徴的な「ダミエ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今ではルイ・ヴィトンを代表するデザインとなっていますが、実はこの2つの誕生には日本が関わっているんです。
そのきっかけとなったのは1878年にパリで開かれた万国博覧会。そこには日本庭園や日本の工芸品など日本文化を広めるため、日本も出店していました。それをきっかけとしてヨーロッパでは「ジャポニズム」という、日本ブームが巻き起こります。そんなさなかにルイ・ヴィトンから発表されたのが、日本の家紋や市松模様にインスピレーションを受けた「モノグラム」と「ダミエ」なのです。
■ルイ・ヴィトンのアイテムの特徴
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ルイ・ヴィトンといえば元々フランスのスーツケース職人である「ルイ・ヴィトン」が始めたブランドです。現在では様々なファッションアイテムが販売されているものの、創業当時はビジネスや旅行用のカバンが主な製品でした。そのためパリのシャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトンは、トラベルグッズの専門店として認知されているようです。
ルイ・ヴィトンのアイテムの多くは本革ではなく、ポリ塩化ビニール(PVC)で加工された布が使用されています。しかし皆さんも見たことがあるかと思いますが、決して安っぽいということはありません。さらに柔軟性や耐久性もあり非常に扱いやすいアイテムとなっています。
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多くの方が持っているであろうルイ・ヴィトンの財布。展開しているデザインや商品も数多くあり、愛好家も非常に多いです。品質も良くデザイン性にも優れたルイ・ヴィトンの財布は、多くの人に受け入れられやすく程良いオシャレさを演出してくれます。こちらも多くのアイテムで本革ではなく、耐久性のあるポリ塩化ビニールで加工された布が使用されています。
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2002年にルイ・ヴィトンは「タンブール」を発表し時計業界への参入を開始しました。それ以来、ムーブメントサプライヤーとのコラボやMHVJとのモジュール開発など着実にステップアップを重ね現在に至っています。手厚いアフターサービスなどもあり、高級腕時計として申し分の無いアイテムになっているといっても過言ではありません。
■コラボ商品も人気のルイ・ヴィトン
カバンの販売をメインとして始まったルイ・ヴィトン。現在ではカバンだけでなくアパレルを始め様々なアイテムが販売されています。様々なアーティストやブランドとのコラボも話題を呼んでおり、最近では有名ブランド「Supreme」とのコラボが話題となりました。ルイ・ヴィトンではコラボ商品が継続して販売されることはないため、一度売り切れてしまうと2度とお目にかかれないアイテムとなってしまうようです。そんな“特別感”漂うルイ・ヴィトンのアイテムを皆さんもぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のアイテム一覧はこちら
更新日:2022年12月08日
公開日:2018年1月29日