ニューヨークから、マディソンです。
ブライアントパークは冬モード、ホリデーマーケットとスケートリンクに代わっています。ロックフェラー・センターもそうですが、このにわかスケートリンクが街に現れるとクリスマスが近づいてきている気がします。
ブライアントパークは昔、年に2回ニューヨーク・ファッションウィークのころにはテント村になりました。コレクションがそのテントの中で行われていたんです。今ではショー会場が街のあちこちに分散してしまって、取材するのが大変になってしまいました。
さて、ここは何処でしょう?
MOMAといえば1920年代に起こった”ザ・モダン”の波、その殿堂ともいわれていて、ピカソやダリ、ゴッホなど巨匠の作品があるかと思えばアンディウォーホールのキャンベル・スープ缶のポスターなども陳列されていて、とにかく飽きない、美術館が苦手な人でも楽しめると言われていますね。
そんなMOMA(ニューヨーク近代美術館)のデザインストアなんですが、実はミッドタウンの53丁目だけでなく、ここソーホー地区にもあるんですよ。ユニクロとのコラボアイテムが大人気だと聞いています。
セレブも大好きなクロスビーホテルの真向かいにあります。
実は今日訪ねたのがこちら。西部劇の時代からアメリカ人とデニムは切っても切れませんが、そのヴィンテージが大人気のこのショップ、“クオリティ・メンディング”なんです。オーナーのオリバーによれば、この第一号店は15年前にスタートしたそうですが、3年ほど前にブルックリン人気地区のウィリアムスバーグにも2号店がオープンしています。
店内はこんな感じでヴィンテージ・アパレルがぎっしり。もちろんデニム以外にもたくさんあります。
ブーツや靴、雑貨も少々おいています。
オリバーはアイルランドの出身で、30年ほど前にロンドンのお姉さんをたずねたところ、“ニューヨークに行くならチケットを買ってあげるわ”と言われ、それで初めてニューヨークにきたそうです。すっかりこの街に魅せられた彼は、元々好きだったビンテージ・デニムの卸売りビジネスをスタートさせたものの、卸流通システムの変化の波にあい、それならとオフィスがあった場所の隣に現在のこの店舗をスタートさせたと言っていました。
デニム好きにはたまらないこのショップ、ヴインテージ・Tシャツもいろいろそろっています。ゴーストバスターズの子供用Tシャツまであるんですよ。
ご近所の倉庫ではサンプルセールが開かれているようです。さすがソーホー、地価が高騰してたくさんのアーティストがウィリアムスバーグなどブルックリンの街に流れて行ってしまったとはいうものの、おしゃれな雰囲気はあちこちに漂っています。
ただオリバーに言わせると、15年前の方がソーホーはずっとクールだったという話ですが…。
その頃は1000ドルもするデニムの1点買いが多かったと聞いています。今でもヴィンテージは決して安くはないんですが、1着200ドル~300ドルのものを数点買う、つまり自分のテイストに保険を掛けるお客さまの方が多くなったと嘆いていました。
今ではブルックリンの方がたくさんみられる、壁一面のアート広告。ソーホー健在、というところでしょうか。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。