こんにちは、吉田タイスケです。今回は小さなパリ案内。個人的にお気に入りのエリア。サンマルタン運河を擁する、パリ10区からお届けします。
以前にもお伝えしたかと思いますが、このエリアの魅力は何といっても多国籍。最近はそれにますます拍車がかかってきて、バラエティ豊かなお店が並びます。こちらはケイジャンフードのカフェ。
Poboy-Café
http://www.poboy-cafe.fr
サラダが並ぶ、陽当たりの良いオープンキッチン。何だかパリじゃないみたい、、←オイ。
内装はブロカントなどがディスプレイされ、パリっぽい(?)。
こちらが鶏の唐揚げを挟んだ、ポーボーイサンドイッチ。メニューにはアメリカ、ルイジアナ州の伝統的サンドイッチ、ケイジャンフードと書かれていました。ちなみにケイジャンとは元々北米大陸東部、アカディア地方に入植したフランス人を祖先に持ち、最終的にルイジアナ州南部に移住した人々のこと(from Wiki)。
「アカディア」とはギリシャ語の「理想郷(アルカディア)」が語源で、言ってみれば「200年以上前に遥か遠く、理想郷を目指した祖先たちが、18世紀にイギリス人に追い出されてアメリカ南部へ。そこで逆境に負けず、夢を持ち続けながら食べたサンドイッチ」が、現在フランスはパリに逆輸入されて復活したわけです。当時アルカディアを目指したフランス人達が見たら、どう感じるでしょうか。
もう、涙なしには食べられません、、おじいちゃん、、←アンタは生粋の江戸っ子。
腹ごしらえをしたのち、再び10区散歩へ。運河にはいくつもの橋が架かります。
冬と言わず春と言わず。巻物はパリジャン、パリジェンヌの代名詞です、はい。
さて、甘いもののお店にも立ち寄りましょう。次は2年ほど前にオープンした、ポルトガル菓子と惣菜のお店へ。
Don Antonia
https://www.facebook.com/donantoniapastelaria/
ポルトガルといえば、カステラ発祥の地。どのケーキも、もれなくカステラに卵クリームを挟んだような、そんなイメージでだいたい合ってます(ざっくり)。
揚げ物、煮込み料理なども店内で食べられるので、お昼にはちょうどいいですね。パリに住んでいる移民で、一番数が多いのが実はポルトガル出身の人たち。その割にはポルトガル系のお店は、そこまで多くない。今後増えることを期待しています。
立春も過ぎて、だんだんとテラス席に座る人たちも戻ってきました。
パリ10区巡りの最後は、花屋さんに。
こちらは気温が年間通してそこまで上がらないためか、保存に冷蔵庫などを使っているところは、ほとんどありません。花瓶や店内のディスプレイが、そのままフローリストのセンスを反映していますね。
すみれ色の外観が目印です。
Bleuet Coquelicot
http://www.bleuetcoquelicot.fr
オーナーのトムさん。
自然をそのまま感じられるお店にしたいとのこと。春を先取りして、ミモザを連れて帰りましょう。
紹介しきれませんでしたが、10区には他にもドイツのケーキ屋、ビビンバ専門店、イスラエル料理などなど、お洒落でミックス感溢れるお店がたくさんあります。ぜひ歩いてみてください。
次回の更新もどうぞお楽しみに。