多数の一流ファッションブランドを擁し、現在までトレンドファッションの発信地であり続けるヨーロッパ。今回はそんなヨーロッパ発祥のブランドの中から、「女度を上げる」と多くのファッション好きの女性から愛されている人気ブランドにフォーカス。その歴史と現在、魅力について今改めて学びましょう。
1:FURLA(フルラ)
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イタリアの人気ブランド・フルラはアルド・フルラネットにより1927年にその原型となる企業が創設されました。
1955年にはボローニャにショップをオープンし、レザーグッズなどの販売をスタートします。70年代には初のバッグとアクセサリーのコレクションを発表し、イタリア国内での知名度の向上、販売網の開拓に勤めました。そして80年代にはついに海外へ進出。フランス、アメリカをはじめとする世界各国で人気を博し、世界的なブランドへと成長を遂げました。
海外進出後はイタリアの皮革職人が最高級の素材を使って手がけるコレクションが人気となり、フェミニンでエレガンスながらどこかカジュアルさも感じさせるフルラのスタイルが確立しました。高品質でありながら手の届きやすい価格も魅力的で、現在でもさまざまな層の女性から支持を得ています。
2:LONGCHAMP(ロンシャン)
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ロンシャンはフランスのラグジュアリーブランド。その原型は1948年にジャン・キャスグランが設立した、外側を革で巻いたパイプの製造会社でした。
会社はその後1955年より革小物の生産を開始し、70年代初頭に初となる女性向けレザーバッグを発売します。以降はバッグやレザーグッズだけでなく、シューズやアパレルなど幅広く展開していきました。そして1993年、旅行バッグシリーズ「ル プリアージュ」を発表。高い収納力と折りたためる便利さが話題を呼び、以後このシリーズはロンシャンのシンボルとして広く知られるようになりました。
現在もパリジェンヌのみならず世界中の人々から愛されているロンシャン。その人気の秘密は、ラグジュアリー感がありながらも普段使いできる気軽さを備えているところにあるのではないのでしょうか。「デイリーラグジュアリー」というテーマをブランド自身が掲げるように、日々にちょっとした贅沢さを加えてくれるのがロンシャンの魅力です。
3:LOEWE(ロエベ)
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ロエベはスペイン最高峰との呼び声高い老舗ブランドです。そのルーツははるか昔、1846年にスペインの皮革職人たちが立ちあげた工房にあります。
その工房を1872年にドイツ職人のロエベ・ロスバーグがパートナーとし、自身の名をつけたハウスを設立したことでブランドとしての「LOEWE」が誕生しました。そして1905年、アルフォンソ13世から王室御用達の称号を授けられたことをきっかけにブランドは大きく飛躍します。
その後もヨーロッパの最高級ブランドとして名を馳せたロエベは、1960年代についに世界に進出し、世界での人気を確固たるものとします。ところが1996年、ロエベはLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)によって買収されてしまいます。しかしこの買収が転機となり、ターゲットを上流階級のみから中流階級まで拡大。また、新鋭デザイナーによる改革が行われたことで、ブランドはさらなる進化を遂げました。
ロエベのバッグは、1970年代に発表された代表作「アナグラム」「アマソナ」など、上質な革の質感を活かしたスタンダードなものが主流。カラーバリエーションも豊富で、さまざまなファッションにマッチします。
4:PRADA(プラダ)
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プラダは1913年、マリオ・プラダとフラテッリ・プラダの兄弟が設立した皮革製品店からスタートしました。
マリオは世界の珍しい素材や上質なレザーを集めてバッグを作りましたが、それがミラノの上流階級の人々の間で流行。イタリア王室の御用達ブランドにまで昇りつめました。しかし1985年のマリオの他界後、ブランドは低迷。一時は倒産寸前まで追い込まれたのです。
低迷期を打破したのはマリオの孫・ミウッチャでした。ミウッチャはアメリカから輸入された軽くて丈夫なナイロン生地「ポコノ」に着目し、それを使ったリュックサックやバッグを製造。それまでの高級な革製バッグとは全く異なるものでしたが、軽くて使いやすいポコノ製のバッグは高い人気を呼び、プラダは世界中で支持されるブランドへと成長を遂げました。
「ポコノ」を使いロゴ入りの三角プレートをあしらったバッグは、今ではプラダの代名詞となっています。高級感がありながらもカジュアルで、軽さや防水性といった機能面にも優れているため、幅広いシーンで使いことができると人気のようです。
5:GUCCI(グッチ)
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元ホテルマンであったグッチオ・グッチが1922年、フィレンツェに旅行バッグや馬具などの高級皮革製品店をオープンしたのがグッチの始まり。
オープン後すぐに軌道に乗り、順調に事業を拡大していましたが、第二次世界大戦により牛革の使用が困難になったことでブランドは一度窮地に立たされます。そんな中、グッチオはコーティングを施したキャンバス地を採用することを思いつきます。これが意外な人気を呼び、グッチは再び勢いを取り戻しました。
さらに、映画関係者であるグッチオの息子が映画の小道具にグッチの製品を用いたところ、セレブの間で人気が沸騰。一躍世界的ブランドへと進化を遂げました。1953年にグッチオが亡くなってからは混乱の時代が続きましたが、1994年にトム・フォードがクリエイティブディレクターに就任し、以前のグッチ製品の要素を再構築。再びグッチブームを巻き起こしました。
グッチの製品のデザインはシンプル~ゴージャスなものまで多種多様。そのバリエーションの豊かさは、買い手に選ぶ楽しみを与えてくれます。日本で特に人気なのはおなじみの「GG」のロゴマークがあしらわれたライン。若者から大人女性まで、幅広い年代に愛されています。
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