こんにちは、ファッションエディターのAoiです。
世界を代表するファッションブランド「GUCCI」。そのGUCCIで、2002年から活躍していた女性デザイナーが、2015年頭に退任しました。その女性デザイナーの名はフリーダ・ジャンニーニ。GUCCIのCEOであるパトリツィオ・ディ・マルコと実生活でのパートナーであり、コレクションなど公の場に出た際はその美貌でも話題を呼んでいました。10年以上の長きに渡り、GUCCIというブランドを牽引していたデザイナー、フリーダ・ジャンニーニとは、どのような女性なのでしょうか。
GUCCIの元デザイナー、フリーダ・ジャンニーニは、1972年にローマで生まれました。建築家の父と美術史教授の母を持つ彼女の名前は、画家のフリーダ・カーロから取られたもの。デザインに興味を示した彼女はローマ・ファッション・アカデミーを卒業後、フェンディでデザイナーとして活躍していました。
2002年にGUCCIにハンドバッグデザインのディレクターとして入社。その後、アクセサリーラインのクリエイティブディレクターなどを経て、ジュエリー、シューズ、バッグ、時計などのデザイナーを統括。加えて2005年にはレディースウェアライン、2006年にはメンズウェアラインのクリエイティブディレクターとして就任しました。
フリーダ・ジャンニーニはまた、自身の美しさでも有名なデザイナー。コレクションなどの場では、金髪の美貌と見事なスタイルを持った彼女が公の場で見せるファッションも大きな話題を呼んでいました。もちろんその活躍も目覚ましく、低迷期に陥っていたGUCCIを再生させたデザイナー、トム・フォードから引き継いだブランドをさらに盛り上げるため、あらゆる部門でのディレクターとしてGUCCIというブランドの方針と世界観を確立。デザイナーの枠を超え、建築やインテリアの面でもストアコンセプトを指揮し、10年以上に渡りGUCCIを支え続けてきました。
そんな魅力的なデザイナー、フリーダ・ジャンニーニが確立したGUCCIのデザインは、古いものと新しいもの、歴史とモダンを融合させたもの。どんな年齢のどんな女性でも使えるような、落ち着いて機能的なデザインのものも多く、多くの女性を魅了しています。
2008年には、フリーダ・ジャンニーニはGUCCI初の女性用香水をプロデュース。「Gucci by GUCCI」と名付けられた香水は、レッドカーペットに立つ女優をコンセプトとし、女性の自信とカリスマ性を引き立てる華やかでグラマラスな香りで、世の女性を惹きつけました。
また、「フローラ」プリントを復活させたのもフリーダ・ジャンニーニです。大人気女優から一転、モナコ王妃となったグレース・ケリーのために1966年に生まれたフローラプリントは、上品な華やかさで時代を超えて女性たちに愛されている存在です。
2015年に退任したフリーダ・ジャンニーニの後任を引き継いだのは、フリーダ・ジャンニーニのクリエイティブチームで経験を積んでいたアレッサンドロ・ミケーレ。コンテンポラリーなビジョンを持つデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレによって、GUCCIブランドはこれからもラグジュアリーで革新的な進歩を続けていくでしょう。