魅力あふれるデザインと確かな品質でトレンドを牽引するブランド「GUCCI」。2015年にアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任したのをきっかけに、それまでノームコアやミニマリズムの流れにあったグッチのムードはがらりと変わりました。斬新で鮮烈なアイテムを生み出す彼の才能には、前任者であるフリーダ・ジャンニーニも一目置いていることでしょう。
今回は革新的な進歩を続けるグッチのアイテムの中から、2017年春夏コレクションで発表されるや否や多くのセレブの目をくぎ付けにした「Sylvie(シルヴィ)」をご紹介します。
グッチの歴史は、1922年にグッチオ・グッチがイタリアのフィレンツェで高級皮革製品店「GUCCI」を開いたことから始まりました。グッチを象徴する「GG」のロゴも、創設者の名前から考案されたものです。
このようにデザイナーの名前をブランドの名称やロゴとして掲げたのはグッチが初といわれており、「ブランドの元祖」としてファッション業界に大きなインパクトを与えました。
2015年、約10年グッチのデザイナーを務めてきたフリーダ・ジャンニーニが、2015-16年AWコレクションを前に突如退任。その後クリエイティブ・ディレクターに就任したのが、“鬼才”アレッサンドロ・ミケーレです。
彼の生み出すアイテムはアイコニックでユニーク。アレッサンドロ・ミケーレは今までのグッチの流れを踏襲しながら、ジェンダーレスや折衷主義という自身のテイストを加え、新たなグッチのスタイルを確立させました。
2017年春夏コレクションで登場するや否や、多くのセレブを虜にした「シルヴィ」は、女性らしいトップハンドルタイプのミニバッグです。バッグのフタに埋め込まれたグリーン・レッド・グリーンのウェブストライプは、グッチらしいエレガントな印象ですが、ゴールドのチェーンとバックルで遊び心を添えることで、伝統と革新を両立しています。
ボディやハンドルと同じ素材のショルダーストラップとは別に、趣の違うトリコロールのストラップがついているのもシルヴィの特徴。気分によって表情を変えられるのも、世界中のファッショニスタを虜にしているゆえんでしょう。
2017-18年の秋冬コレクションでは、このシルヴィタイプのミニ財布が登場し、今大注目のアイテムとなっています。
シンプルなホワイトボディに、シルヴィの特徴である「ウェブストライプ」と「ゴールドのバックルクロージャー」があしらわれた長財布です。ラウンドファスナータイプなのでお金の出し入れも簡単。インパクトのあるデザインと、高い実用性で主役級の活躍をしてくれるでしょう。
黒でシックなデザインにゴールドバックルクロージャ―が映えて大人な印象の折財布です。ウェブストライプの緑と赤は「グッチカラー」とも呼ばれ、ファッショニスタの間ではおなじみのカラーリング。きっと周囲の目を引くアイテムとなるでしょう。ご自分用にはもちろん、プレゼントにもおすすめです。
ラグジュアリーブランドの多くは、20~30代のミレニアル世代にとっては経済的に手が届かないイメージがあるかもしれません。しかし近年、いくつもの高級ブランドがミレニアル世代からの売り上げを伸ばしています。それはグッチも例外ではありません。
2015年にグッチのCEOに就任したマルコ・ビッザーリは、リアーナやレディ・ガガなどミレニアル世代が支持する有名人を広告塔に起用するなど、ミレニアル世代を顧客として取り込むための取り組みを精力的に行ってきました。新進気鋭のデザイナーである、アレッサンドロ・ミケーレをクリエイティブ・ディレクターに据えたのも、その施策の一環です。
ミレニアル世代を重要な顧客層として考え、様々な戦略を打つグッチ。そのグッチのアイテムがミレニアル世代の人気の的となるのは当然のことなのかもしれません。
多くの注目を集めるグッチのアイテム。その中でも目が離せないのがシルヴィでしょう。上品な女性らしさとアイコニックな遊び心を持ち合わせたシルヴィのアイテムは、多くの人の関心を引きつけるに違いありません。
持っているだけで気分がウキウキするようなシルヴィのアイテムを、自分へのご褒美として、また大切な人へのプレゼントとして検討してみてはいかがでしょうか。