複数のアイテムを重ね着する「レイヤードコーデ」。2016年ごろから人気に火がつき、2018年現在でも多くのファッショニスタから支持されています。
レイヤードコーデはうまくハマれば非常にお洒落な着こなしになりますが、シルエットや色のバランスを間違えると途端に野暮ったく見えてしまう、ちょっぴり上級者向けな側面も。そこで今回は、レイヤードコーデをスタイリッシュに見せるコツをコーデのパターンごとにご紹介します。
レイヤードコーデとはいわゆる「重ね着」のこと。重ねるアイテムの組み合わせによって、コーディネートは無限に広がります。ただし、コーデ全体のバランスを考慮せず気に入ったもの同士をただ重ねるだけでは、なんだかもっさりとした印象になりがち……。レイヤードコーデを成功させるためには、コーディネートのパターンとそれぞれのコーデで使えるテクニックをある程度頭に入れておく必要があります。
まずご紹介するのが、スカートの中にパンツを履くレイヤードコーデ。甘くなりがちなスカートを、ほどよくカジュアルダウンすることができます。
スカートはシフォンやレースなどの透け感のある素材のもの、パンツは細身でシルエットのすっきりしたものを選ぶのが野暮ったく見せないコツ。黒のスキニーパンツなどを選べばコーデ全体が引き締まり、よりすっきりとした印象に仕上がります。
肌寒い日にぴったりなのが、シャツの上にプルオーバーのニットを重ね、その上にアウターを羽織るコーデ。ニットの裾からシャツをチラ見せすることで、アウター、ニット、シャツ、ボトムの4層のレイヤーを楽しめます。
このコーデのポイントは色の統一感。使う色を3色程度にとどめることで、コーデを構成する要素を絞ります。画像のコーデはニットと帽子のピンクをメインに据え、その他のアイテムを黒と白のモノトーンでまとめているため、使用しているアイテム数が多くても統一感ある着こなしになっていますよね。
ビスチェとはコルセットのような形状のファッションアイテムで、カットソーなどの上に重ねるコーデが近年大流行しました。今や定番アイテムの一つといっても過言ではないビスチェですが、着こなしにはちょっぴり注意が必要。
まず、中に着るカットソーはコンパクトなものをチョイスしましょう。胴体部分が広がりやすいものは、ビスチェを上に重ねるともたついたシルエットに見えてしまいます。甘めのテイストがお好みなら、画像のように袖がボリューミーなブラウスなどを合わせるとグッとガーリーな印象に。
中に着るトップスの色は白がおすすめ。どんなビスチェとも相性がよく、顔まわりをパッと明るく見せてくれます。黒のビスチェなら黒のレーストップスと重ねるのも◎。クラシカルで大人っぽい雰囲気を演出できます。
ニットやカットソーといったトップスにスカートを合わせ、上からロングカーデを羽織るレイヤードコーデ。ロングカーデをアウターのように着こなすのがポイントです。インナーをあまり選ばないため、レイヤードコーデ初心者でも挑戦しやすいでしょう。
ただし、ロングカーデはそのまま羽織るとシルエットが広がりやすいため、膨張して見えることも。写真のコーデのようにベルトマークして広がりを抑えれば、理想のIラインシルエットを叶えることができます。
レイヤードコーデにトライする際、気になることのひとつがバッグ選びではないでしょうか。レイヤードコーデはたくさんのアイテムを重ねることで成り立つため、主張の強いバッグを合わせると全体の印象がごちゃごちゃしがち。バッグはシンプルなものや小ぶりなものを選ぶようにしましょう。
メンズ向け商品ですが、女性が使っても違和感のないシンプルで上品なデザインのクラッチバック。装飾が少なく合わせやすい色なので、レイヤードコーデに最適です。
コンパクトなスクエアシルエットのショルダーバッグ。ホワイト×ゴールドのカラーリングが、品よく女性らしい印象に見せてくれます。広めの底マチや内ポケット付きで、機能性も◎。
丸みのあるシルエットが優しげな印象のハンドバッグ。どんなコーデにも合わせやすく、使い勝手は抜群です。ショルダーを取り付けることもできるため、身軽にお出かけしたいときもぴったり。
コーチから、2018年春夏の新作としてミニショルダーが登場。コーデを邪魔しないすっきりとしたシルエットで、コンパクトながら収納力も◎。流行に左右されないベーシックなデザインのため、長く使い続けることができます。
難しく思われがちなレイヤードコーデですが、ポイントを押さえればお洒落初心者の方でもスタイリッシュに着こなすことができます。今回ご紹介したコーデのパターンとそのポイントをきちんと押さえたうえで、この春夏はぜひレイヤードコーデに挑戦してみてくださいね。