良質な革を使った革製品は耐久性が高く、長きにわたって使い続けることができます。さらに使い込むごとにそれぞれの「味」が出てくるといった魅力も。しかし技術の進歩とともに本革そっくりの見た目の合皮が誕生したことで、本革と合皮の区別がつかなくなることも増えてきました。
合皮には合皮の長所があり、必ずしも本革と比べて劣っているものとは言えませんが、本革ならではの風合いや耐久性を求めるなら、やはり本革と合皮の見分けができるようになることは必須でしょう。革製品を購入するなら、よいものを選ぶ目を養っておきたいものです。
そこで今回は本革と合皮を見分けるポイントと、よい革製品の見極め方についてお話しします。
■本革と合皮の見分け方
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本革には合皮の石油のような匂いとは違う、独特の匂いがあります。本革かどうか確かめたい場合は、実際に手に取って匂いを嗅いでみるのも一つの手です。とはいっても、人前で売り物の匂いを嗅ぐのには抵抗があるという方も少なくないでしょう。そこで試していただきたいのが、次のような方法です。
●革の断面を見る
本革は、断面を見ると細かい繊維質とやや太い繊維質が網状の層になっているのが特徴です。一方の合皮は布や不織布の上にポリウレタンコーティングを施し、プレスや塗装を経て革のように仕上げているため、この網状の層は見られません。
●革に触って通気性や感触を確かめる
合皮はポリウレタンコーティングが施されており、水を弾くため、手で触っているとナイロンを触った時のように手の水分が浮かんできます。また表面がつるつるしていて、指で軽く押すと不自然にフカフカした感触が感じられます。一方、本革は柔らかくしっとりした感触で、ものによっては革本来のしわや凹凸が現れていることもあります。
●表面を外側にして折り曲げる
表面を軽く折り曲げてみると、本革の場合は毛穴や銀面の模様が浮かび上がります。合皮の場合はただ表面の模様が伸びるだけなので、区別がつきやすい点と言えるでしょう。
■よい革製品を見極める方法
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たとえ本革を使用していても、それら全てを良質な革製品と断定することはできません。革製品は、革そのもの質や加工技術によって大きく品質が異なります。では、どんな革製品が本当に「よいもの」と言えるのでしょうか。
●負担のかかる部分の縫い方がしっかりしている
例えばトートバッグの底の部分など、最も負担のかかりやすい部分の縫い方は要チェック。丁寧に縫われていないと、時間の経過とともに傷みが激しくなる場合があります。
●余計な装飾が少ない
余計な装飾を加えるとそれだけ革に負荷がかかるため、長く使い続けたい場合はシンプルなものを選ぶのが正解です。
●革の切断面(コバ)が手磨きで処理されている
革の切断面(コバ)は手磨きで処理する場合と液剤で処理する場合がありますが、薬品を塗布しただけではよい状態を長く保つことはできません。ぜひ手磨きしてあるものを選びましょう。
●ミシンで縫えない箇所を手縫いしてある
ミシンでは縫うことができない箇所が、きちんと手縫いで仕上げられているかも確認しましょう。耐久性の目安の一つになります。
■良質かつお手頃なイルビゾンテのアイテムがおすすめ
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本革と合皮の見分け方、よい革製品の見極め方についてお話ししてきましたが、残念ながら素人目には判断がつかないポイントも少なくありません。またネットショッピングなどで現物を手に取って見ることができない場合は、見極め方を知っていてもその知識を活かせないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、革製品ブランド「IL Bisonte(イルビゾンテ)」のアイテム。コインケースが7000円前後~というお手頃価格ながら、良質な本革を使用しており、丈夫でしっかりとしたつくりが特徴です。そんなイルビゾンテのイチ押しアイテムがこちら。
使い込むほどにしなやかに手になじみ、独特の風合いを醸し出す本革製品。せっかくならできるだけ長く使い続け、変化を楽しみたいものです。長く使い続けるためには、素材や縫製にこだわったものを選ぶのがなにより重要。ぜひ信頼できるブランドで、とっておきの一品を探してみてください。
更新日:2023年5月17日
公開日:2018年3月3日