最低限の装飾と合理的なシルエットが魅力の「ノームコア」スタイルが失速し、カラフルで個性的なファッションがトレンドに返り咲いた今季。中でも注目の80年代コーデには、ブランドロゴを大胆にあしらった洋服や小物が必要不可欠です。この冬はお気に入りブランドのロゴ入りアイテムを身にまとって、刺激的なおしゃれを楽しみませんか?
数年前に登場し、世の中を席巻した「ノームコア」ファッション。毎日同じタートルネックに、ジーンズ、スニーカーを合わせていたスティーブ・ジョブズ氏のコーディネートはノームコアの例としてあまりにも有名です。時代の流れに左右されないノームコアファッションは非常に効率的で、多くの人に受け入れられました。
没個性的な装いに徹したノームコアは登場当時こそ斬新でしたが、多くの人がノームコアファッションを実践したことで、今となっては「地味でありふれたコーデ」に降格。そこで注目を集めたのが、ノームコアとは真逆のカラフルでユニークなファッションです。
今年は80年代ファッションのリバイバルに伴って、ラメやビジューをあしらったメタリックなアイテムがハイブランドから続々とリリースされました。また、目立つ位置に堂々とブランドロゴを配置したアイテムも人気で、アイキャッチとしてコーデに取り入れる人が増えています。
有名ブランドのロゴはさりげないほど上品であるという考え方もありますが、本来ブランドロゴは「自分はこのブランドが好き!」と個人の好みを表現するひとつの手段にすぎません。ブランドロゴやアイコンがあしらわれたアイテムを堂々と持ち歩くことが、コーデに潔さを与えてくれるでしょう。
2018年春夏ごろから、ハイブランドも多くのロゴ入りアイテムをリリースしています。CHANEL(シャネル)やPRADA(プラダ)のラインナップには、ポップな色使いのものばかりでなく落ち着いた印象のアイテムも。地味になりがちな冬コーデを格上げするのに活躍してくれそうです。
ウエストバッグは今季大注目のアイテムですが、ブランドロゴがあしらわれているものならどんなコーデに合わせても今っぽくキマります。スポーツブランドのウエストバッグをかっちりコーデに合わせてもいいですし、逆にスポーティーなコーデに憧れブランドのバッグを合わせるのも旬です。
ロゴアイテムをコーデに取り入れるときのポイントは、異なるロゴがごちゃまぜにならないように気を遣うこと。下手をすると“歩く広告塔”になってしまうので、ロゴ入りの服を着るときは無地のバッグを持つなど、コーデの中の情報量を調整することがスタイリッシュに仕上げるコツです。
あるブランドのアイテムを2つ以上取り入れるときは、1つは英字ロゴ、もう1つはアイコンのように、文字だらけにならない工夫をしましょう。
ブランドロゴの流行は洋服やバッグに留まらず、お財布やカードケースなどの小物にも波及しています。ブランドロゴが目立つアイテムはデイリーコーデに合わせにくいと感じる方は、小物で今年ならではのデザインを取り入れてはいかがでしょうか?アイテムをカバンから取り出すたびに、気分が上がること間違いありません。
今季のアイテムでは、いつもはラグジュアリーなブランドロゴも、大胆にイメージチェンジされているのが見どころ。ポップなフォントやサイケデリックな色使いは今年ならではのデザインです。少しレトロを感じられるアイテムで、80年代気分を高めるのもいいですね。
ブランドをひけらかすのは上品ではないという風潮がありましたが、最近ではブランドアイコンが目立つアイテムの好感度が急上昇しています。この冬は、お気に入りブランドのアイテムを堂々と持ち歩いて、すれ違う人の視線をキャッチしてはいかがでしょうか?