こんにちは、吉田タイスケです。前回に引きつづき、スイス、ドイツ、フランス3つの国と国境を接する町バーゼルからお届けします。
こちらはフランス側のバーゼル駅。閉まったままのビュッフェ、剥げたままの壁の塗装、、過ぎた時間がそのまま残っているようで、味わい深いです。
自分が訪れたのは、まだ肌寒さが残る3月末。セーヌ川ならぬライン川沿いを歩き、渡し舟に乗って大聖堂まで向かいましょう。
水面ギリギリが、ベンチのように座れるスペース(?)になっています。日本ではあり得ないかもですね。
古来より橋が少なかったライン川の岸辺を結んでいたのが、この渡し舟。乗船代は240円。動力はなく、川の流れを利用して大聖堂の足元まで渡ります。
乗客は自分と、ヒョウ柄ブーツがお洒落なマダムの二人だけ。
この船の舵をとるサビーナさんと、お父さんのレイモンドさん。サビーナさんは子供用の毛糸帽子も作っていて、船内でそれを販売していました。置いてあるストーブも相まって、なんだか暖かい空間です。
あっという間に対岸に着いて、階段を上ると大聖堂のテラスに出ます。見晴らしが良いのですが、天気はイマイチ、、、。
パノラマビューもそこそこに、12世紀に起源を持つという大聖堂へ。
荘厳な教会。
祭壇に近づくと、そこは一段高くなっていて、内陣奥にあるステンドグラスに手が触れられるほど近づけます。ここまで近くで鑑賞できるステンドグラスは、見たことがありません。あまり古いものではなさそうですが、見応えがありました。
ガラスで描かれた、キリストの降誕。まるで絵画のようです。
えー、、祭壇から降りると、こちらにも降誕しているお子様がいらっしゃいましたが。アーメン。
大聖堂を訪ねたあとは、14世紀の街並みが残るという旧市街を歩いてみました。箱庭のようですね。
ドイツとも近いせいか、どこかメルヘンな装飾もある、スイスはバーゼルを歩いてみました。文化都市としても知られていて、人口19万人に対して40の美術館があるそうです。次回はそのうちのひとつ、バイエラー財団美術館を訪ねてみます。どうぞお楽しみに。