こんにちは、吉田タイスケです。今回は2010年に歴史地区が世界遺産に指定されたミディ・ピレネー地方の町、アルビから。写真はベルビ宮殿中庭からの眺め。トゥールーズ・ロートレック美術館もこの宮殿内にあります。
美術館はもちろん、この宮殿自体が素晴らしい。陽光溢れる中庭を散策するだけでも、気持ちがいい時間です。
そして、アルビの中心にそびえ立つサント=セシル大聖堂。200年かけてレンガを積み上げたそれは、まるで要塞か戦艦のよう。レンガで造られた聖堂としては、世界最大級のもの。
教会内部は圧巻の装飾。青はトゥールーズでも使われていた、パステルを原料としたそうです。
こちらは聖セシルの聖堂。彫像が美しいと思って撮っただけでしたが、戻ってから調べるとこれはレプリカで、オリジナルはローマで1600年に製作されたものがありました。それは「聖女の墓が開けられた時の姿、そのままを写した」とされており、死後1000年以上を経てなお、遺体は美しいままだったということですが、、、。
さて、こちらはアルビの旧市街。昔の広告がそのまま残る壁。やはり、レンガの建築が多いのが特徴です。
アルビ観光局が入っているこの家は、15世紀に建てられたもの。時間の流れが違いますねえ。
アルビのイメージは風通しが良い感じ。中世の街並みは、なかなかにフォトジェニックです。
最後に、ロートレック美術館にも立ち寄りましょう。
伯爵家に生を受けたロートレック、発育が不完全だった両足のせいで身体障害者として父親から蔑まれ、孤独な青春時代を送った彼が心を寄せたのが、同じように社会的弱者である娼婦や踊り子たちでした。ポスターなどで有名なムーランルージュの絵もさることながら、彼の絵でいいなと思ったのが動物を描いたもの。この馬の絵は生き生きとしていながら、ロートレックの細やかな繊細さが伝わってくるような描写です。
他にもフレンチブルを描いたものなど、お気に入りがいくつかありました。この美術館に立ち寄られた際は、ぜひ動物の絵にも注目してみてください。フランス、ミディ・ピレネー編はここまで。
MUSEE LAUTREC
http://www.museetoulouselautrec.net
次回はたぶん、ベルギーは古都ブルージュからお届けします。どうぞお楽しみに。