こんにちは、吉田タイスケです。1月下旬はパリ・オートクチュールコレクションの季節。今回は招待ブランドのひとつであるAGANOVICHのショーを撮影してきました。
場所はパリ11区のアトリエ。
こう言っては何ですが、ディオールやシャネルと比べるとあまりコストがかかっていない会場、、。しかし、そもそもディオールもメゾンの1室でコレクションを発表していたのですから、本来あるべきクチュール・メゾンの姿、かも。
リハーサルは私服で。デザイナーのナナ・アガノヴィッチが横で声をかけます。
一人一人歩くタイミングから、フィナーレまで。コレクション発表の時間は迫り、空間に緊張感が漂います。
お客さんが入ってきました。例えばショーが11時からと招待状に書かれていたら、だいたいそれが招待客が入り始める時間帯。常に遅れるのが当たり前になっているのは、さすがフランス?のんびりしているんです。
リアルファーがゴージャスです。
こちらは古びたアトリエのドアも相まって、映画のワンシーンのようですね。旅から戻ってきた風、、。
招待客にふるまわれる飲み物は、シャンパーニュ。一杯いただけますか←撮影中です。
カメラを向けると、ポーズをとってくれる人も。
招待客が一通り入ったところで、何の挨拶もなく音楽が流れ、突然ショーが始まるのが常です。
今回のテーマは「旅する女性」。
歩く人の顔がわからないことで、洋服そのものをより意識させています。
どこか懐かしいチェックパターン。
クラシックな中にも、中性的な強さ。オートクチュールの条件として、裁断、縫製、刺繍、すべてパリ市内の職人が手がけています。
エレガントで力強い後ろ姿。
フェミニンなローブ。いちばんリアルに着られそうな?イメージです。
鳥柄も気に入りました(笑)。
続いてはロックな花嫁、というイメージでしょうか。
過去は振り返らないわ!←勝手にアフレコ。
撮影現場はこんな感じ。カメラマン席の方々はもちろんのこと、招待客も皆スマートフォンで撮影するので、カメラだらけです。
続いては白から黒へ。黒羽の装飾が印象的です。
黒の魔法使いが近づいてきました、、←何かの見過ぎ。黒に黒の刺繍が美しい作品です。
後ろ姿は大胆に。
最後もエレガントでミステリアス。かつて、イヴ・サンローランはオートクチュールについてこう言っています「芸術的衝動を服飾というスタイルで実験したいと思った時、その贅沢な素材と高度な裁断、縫製技術をもつオートクチュールのアトリエこそが、その実現を可能にしてくれる場だ」。オートクチュールは一点一点が芸術作品、ということですね。
今回は会場外のスナップではなく、2018年から招待ブランドとしてオートクチュール・コレクション発表している気鋭ブランド、アガノヴィッチのショーの様子をお伝えしました。
次回の更新もどうぞお楽しみに。