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ヨーロッパ写真日和VOL.185『ノルマンディー地方、英国式庭園とエメラルドの海へ』

こんにちは、吉田タイスケです。いきなりですが、ホタテとムール貝のアツアツグラタンはいかがでしょうか、マダム。

メインはチュルボ(フランス産平目)の塩釜焼き。

デザートにはタルト・タタンとバニラアイス、、、。

クラシックな魚介料理が楽しめるここは、パリではなく北の港町ディエップ。パリから最も近いマリーナがあり、ホタテ漁ではフランス一だそうです。パリから車で2時間半、今回はノルマンディー地方の海辺の街をご紹介します。

Restaurant Le Turbot
https://www.linternaute.com/restaurant/restaurant/148532/le-turbot.shtml

ディエップの中心地から。まだ風は冷たいのですが、日差しが心地よいマリーナを望むカフェ。

港沿いの散歩道。

100年以上前、ピサロが描いたディエップ港と現在のマリーナ。断崖の上の教会は変わらないですね。

海辺の街は、北も南もカラフルな印象があります。

お土産屋さんで売っていたゆるキャラ、カモメのマリーナくん(勝手に名付けた)。帽子がお似合いですね。

浜辺も歩きましょう。晴天の日は、水面がエメラルド色になるノルマンディーの海。小石の浜は裸足だと痛いんですが、靴には心地いい感触です。

浜辺を歩いたあとは、ディエップから車で20分の英国式庭園「Bois des Moutiers」へ。以前、とある雑誌でフランスの庭園連載のためにいくつか廻りましたが、フランス式ならぬ、ノルマンディー地方にあるこの「英国式」庭園がいちばん気に入りました。

Bois des Moutiers
https://www.boisdesmoutiers.com

家と庭のデザインを担当したのは、同時代のウィリアム・モリスの「アーツ&クラフト運動」の影響を強く受けていたイギリス人建築家、エドウィン・ラッチェンスと、当時売れっ子だった作庭家ガートランド・ジーキル。 

藤の花が彩る庭園。当時は著名な音楽家、文学者も数多くゲストとして迎えられていたそうです。

7つのパートに分かれた庭(森)は、さまざまな表情を見せてくれます。

日本のモミジもありました。他の植物と比べると、枝も葉も繊細です。さすが日本(?)。

ジャン・コクトーの作品の中にも、この森から眺める海の光景が書かれています。広大な森を矢印に従って小一時間も歩き、ようやく遠くに海が見えると「頂上に登った」ような気持ちになります。

帰り道には、椿の絨毯。

森を出て、再び海岸へ。フランス語でファレーズと呼ばれる断崖が、海沿いに続きます。なかなか迫力のある景色。このまま空を飛んで、上から撮影してみたいですね。

というわけで、カモメの背中に乗って飛んでみました。地上60m。

もちろん、実際はカモメならぬドローンです(笑)。空撮にもチャレンジしようと、新たにドローンを購入。飛ばせる場所はかなり限られていますが、これからは空からの眺めもお届けします。

魚介レストランから、空飛ぶカモメの視点まで。ノルマンディーの海岸からお届けしました。次回もどうぞお楽しみに。

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