こんにちは、吉田タイスケです。今回はオランダの港町、ドルドレヒトから。お城？いえいえ、給水塔です。正確には元給水塔。19世紀に建てられて、使われなくなっていた給水塔が2000年代に「VILLA AUGUSTS」というホテルへとリノベーションされました。以前に雑誌の取材で訪ねて以来、いつか再訪したいと思っていた場所。随所にオランダらしさが感じられる、ユニークなホテルをご紹介します。
ホテルフロント。グレーを基調とした煉瓦と木の建物内で、ピンクが効いています。
デスクには、いかにも「庭から今摘んできました」感のある花。この色合わせ、無造作感がフランスにありそうで見かけません。
ついでなので（？）、連続してもうひとつ。花瓶の色、花の色、種類、こうなるとオランダらしいとうまく言語化できませんが、明らかにフランスっぽくはない（笑）。一歩間違えばどぎつい、バラバラな印象になるような合わせ方が絶妙なんです。
ホテルでは、グッズもいろいろ販売しています。こちらは子供用の人形。お腹にオルゴールが入っていて、尻尾を引っ張るとメロディが流れる仕掛けです。色が強烈、、だけどなんとも愛らしい。
給水塔内の部屋へ行きましょう。ホテルに併設された庭園を連想させるような、淡い緑でまとめられています。
そしてインフォメーションに描かれた、ウサギ達の可愛さよ。手描き感がゆるい感じでいいですね。イラストレーターはDrine de Vosという女性の方です。
「Don’t Disturb」のカードもこのとおり。
港に面した窓からの眺め。
眼下では、走っていく子供達。来ているゲストは、オランダの人が多い印象でした。
港方面の向かい側には、自家菜園とカフェレストランが見えます。のどかで落ち着く眺め。
今日の旅の目的は、ホテル滞在を楽しむこと。しばし日常で追われる雑務は忘れて、窓辺で読書など如何ですか？←ほんとは撮影に忙しい人。
読書はまた今度にして（←えーっ）、庭を歩きます。
アザミの花に差す光。
自分が庭のある家に住むようになってから、造り手の視線で庭を見るようになりました。使う土、区切り方、配色等々。参考にするだけで、何一つ始動していませんが（未だに雑草しかない）。
カフェレストランも、もちろんウサギモチーフです。
レストラン内の壁には、部屋の色に通じる緑のモザイク。
食事だけに来る人も多く、賑わっていました。このままちょっと早い夕食を、、とも思ったのですが、部屋の窓から夕焼けが見られそうだったので、一旦戻ります。
庭のあちこちに、くつろぎスペース。
部屋に戻ると、だいぶ陽が傾いてきていました。8月初旬ですが、日没は21時過ぎ。お腹が空いてきましたが、ガマンガマン（笑）。
港が茜色に染まっていきます。
ちょっと引いた眺めも、マジックアワーと呼ぶにふさわしいグラデーション。
よし、部屋からの眺めも撮ったし、夕食へ、、と思っても、つい庭でも撮ってしまいます。
ホテル外観もドラマチックに。ちょっとお伽話っぽいというか、不思議な家族が住んでいそうというか←？。
さて、まだ続きます。夕食のステーキは暗くて絵にならなかったので、いきなり朝食へワープさせてください。庭野菜のオムレツと、リコッタチーズのパンケーキ。リコッタチーズを入れるやり方は食感も軽く、真似してみたいです。
そして、ホテルに併設されたマーケットもご紹介。カフェも兼ねていて、店内でお茶とケーキなども楽しめます。
食器も扱っています。水玉のピッチャーとか持ち帰りたかったのですが、キリがないのでまた次回に。
マーケットの花屋さん。白い花がありません（笑）。元気が良く、自由な感じが好きです。
ここで作られるパン、ケーキなどもおすすめです。スコーンやクッキーを買い込み、フランスに戻ってからしばらく朝ごはんに食べてました。ホテル滞在を目的に旅をすることはほぼないんですが、ここには何度も戻ってきたくなります。オランダを訪れた際には、ぜひ足を延ばしてみてください。
VILLA AUGUSTUS
https://www.villa-augustus.nl/en/
最後に一枚だけ、ドルドレヒトの街並みも。実は歴史がアムステルダムやデン・ハーグよりも古く、オランダ発祥の町として知られているドルドレヒト。「北のベネチア」とも呼ばれたりしていますが、、、うーん（←オイ）。
水路の街並みなら、アムステルダムの方がやはり絵になります。ここはやはり、ウサギホテルの町ということで（独断）。次回はおそらく、南仏からお届けします。どうぞお楽しみに。
