こんにちは、吉田タイスケです。青空に溶けていくかのような水面に映るヤシの木、、、。写真は今年初旬に訪れた、アブダビはサディヤット島にあるビーチクラブです。今現在、このブログを書いているフランスはコロナウイルス禍の渦中にあり、厳格な移動制限、外出禁止令のために旅行どころか、隣町にさえ行けません。ついこの間訪ねたばかりなのに、写真の世界はまるで別世界の出来事に思えます。
いやー、アブダビって気候も一年を通して温暖だし、ヨーロッパに比べればどこもコストがかからない。人も思ったより少ないし、リゾート地として最適。次回はプライベートでも、、と思っていた矢先、だいぶ遠い計画になってしまいました。首都圏も緊急事態宣言が発布され、不便を強いられていると思います。せめて、写真の中だけでも世界の旅を楽しんでください。
サディヤット・ビーチ・クラブ
https://visitabudhabi.ae/jp/explore/islands/saadiyat.island/saadiyat.beach.club.aspx
広々としたビーチゾーン。ここも今は誰も入れない場所になっているのかと思うと、不思議です。しかもサディヤット島の意味は「幸せの島」なんです。切ない。
さて、ミントティーを一杯飲んだらドバイに移動します。サディヤット島からドバイまでは、車で1時間ちょっと。
吹き抜けにヤシの木が存在感を示す、開放感のあるロビー。ここはアマン同様、世界で最も美しいリゾート地にだけ作られる「ワン&オンリー」リゾートグループの「ワン&オンリー・ロイヤルミラージュ」。UAEにだけは「ロイヤル・ミラージュ」と「パーム」の二つが展開されています。
UAEにある、7つの首長国をイメージしたドーム天井。異国情緒溢れてます。
ホテルには3つの棟があり、こちらは「パレス」棟の一室。シックにまとめられています。
ロビーに飾られたバラ。
ビーチに面したプール。インドに続いて、王宮に迷い込んだかのよう。宿泊代からしても高級ホテルには違いありませんが、パリのヴァンドーム広場等でパレスホテルの小さな部屋に泊まるなら、自分はこっちでのびのびしたい派です←あ、、、。
詳しい数字は忘れましたが、庭園の広さは東京ドーム数個分ほど。ジョギングし放題(!)。
敷地内にはモスクがあり、礼拝も行われています。イスラム圏で定時になると風に乗って流れてくるアザーン(礼拝への呼びかけ)は、何だか日本の演歌に通じる哀愁があるんです。
プライベート・ビーチ。今は「ソーシャル・ディスタンス」という言葉が世界中を席捲してしまいましたね。スーパーのレジに並ぶのも、パン屋さんで買い物するのも、約2mの距離を空けなくてはいけません。今後はこういうビーチでも、ビーチチェアは余裕を持った間隔で配置されることになるんでしょうか、、。
ロビーに置かれたつい立て。イスラム教では偶像崇拝が禁じられています。そのせいでキリスト教で「偶像」に当たる精神性が、イスラム教では「文字」や「模様」で表されることになりました。そこから発展した模様は、こうして家具などにも応用されています。
自然をモチーフにしたイスラム模様(アラベスク等)は、教会のステンドグラスなんかよりも、やはりアジア人の心性に馴染むんです。この間ウィーンに撮影で訪ねた時に、同行の編集者さんが「日本人の精神性にウィーンのワルツはそぐわない」と冗談まじりに話していましたが、イスラム圏に来るとそういう感覚が肌でわかります。いや、ほんとに。
エントランスの天井にも、さまざまな模様が。
夕食は対岸にあるワン&オンリー・パームでどうぞ、というわけで、ボートの発着場までカートで移動します(1分)。
デッキに通じる道も、アラビアーン。
夕陽が沈むビーチ。ドバイに撮影で来たのは、実に14年ぶり。当時から「世界のクレーンの1/3はドバイにある」と言われるくらいの建設ラッシュでした。おそらくは、その時からだいぶ高層ビルが増えたのだと思いますが、もう覚えていません(苦笑)。覚えているのはこのビーチにラクダが歩いていたこと。超高層ビル群を背景にラクダ!という異次元感は、今でも忘れられません。
ボートに乗って、パリで三ツ星レストランのシェフを務めるヤニック・アレノが監修を手がけている「STAY」へ。
レストラン側から望む、ビル群。いったいどこの国なのかわかりません。ここが砂漠の国だとは、、。
レストランの内観。料理に特筆すべきものはなし、、。ここはあくまで「船で移動」という非日常感を楽しめるところがポイントで、気候が良ければテラスでカクテルなんかがいちばん適していると言えそうです。
戻ってきた頃には、すっかり夜景に。アブダビもドバイも、一言で表すなら「大人のテーマパーク」といったところでしょうか。ビーチでのんびりもできるし、「世界一」と銘打たれたびっくりスポットもたくさんあります。
まだ時間はかかりそうですが、また自由に移動ができるようになったら、そのうち戻ってきたいです(ただし犬猫連れには厳しそうなので、そこがネック)。次回は外出禁止中のフランスから、今自分が住んでいるノルマンディー地方の町の様子をお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに。