こんにちは、吉田タイスケです。秋雨がぱらつく華の都から、前回に引き続きパリコレ会場前のファッションスナップをお届けいたします。今回はヴァンドーム広場が会場となったクロエ。
こちらのローブは2022のコレクションから。足元も含めて全体にレザー感がありながら、カッティングやスカートのドレープがフェミナンな印象です。
小物とも色を揃えて。
こちらはゴールドと黒。ショートパンツにわざと伝線したようなストッキングが挑発的です。素肌に錠前をモチーフにしたネックレスも、「私の鍵を探して」というアイコンのよう(←考えすぎ)。
バッグにも同じようなデザインの鍵モチーフ。
こちらは全身ワントーンのコーディネイトに、サンローランのバッグ。
会場となったのはヴァンドーム広場の一角。アーチを通して、広場の中心にある円柱が見えます。フランス革命を端緒に始まった、ヨーロッパ騒乱の時代に決着をつけたアウステルリッツの戦い(1805)でナポレオン一世が勝利したことを記念して作られたもので、その後紆余曲折ありましたが、今もフランスの歴史を物語る象徴のひとつとして広場の中心に据えられています。ショパンが暮らし、ココ・シャネルが暮らしたヴァンドーム広場がここです。
というわけで平和の時代の象徴、パリコレに戻ります。クロエのカシミアのロングケープがエレガント且つゴージャスなルック。全体の暖色トーンも上品です。
こちらはファッションウィークらしいお二人。ファッションは自由でいい、柄on柄も気にせず好きなものを着るのが一番。
階下のお祭りを、上から眺める人たち。
こちらも個性溢れるお二人。
こちらはベースボールジャケットと言っていいのでしょうか。全体のボディコンシャスなシルエットによく似合っていました。
帽子に書かれた言葉は「私のルックを盗んで」。コートの色使いが効いています。シャネルマトラッセはラグジュアリーからカジュアルまで、全てに対応できるイメージですね。
こちらはショールのようなジャケットが秋らしい、ホワイトコーディネイト。
シルクハットにトンガリブーツ、丸メガネに赤いバルーンスカートと全てがチャーミングなルック。きっと傘を開けば空も飛べるはず。
オーバーサイズなコートとショートパンツのバランスに、全体の色のトーンを揃えることで足元のワンポイントが効いています。
ショーが終わったあと、陽気なカップルに一枚お願いしました。天然石をあしらったクロエの大胆なネックレスがお似合いです。
バッグは個性的なデザインで人気のガブリエラ・ハースト。
こちらはショーに出演していたモデル。カメラが殺到する中での一枚です。パッチワークを思わせるデニムルック。
モデルの秋元梢さんは、黒でまとめたコーディネイト。
手を通せるデザインが特徴的なクロスボディバッグ。
足元は天然石が配された、新作のアンクルブーツ。
こちらはユニークなサングラスに、傘の黄色いラインが全体とぴったりだったお二人。
こちらもモデル。カジュアルなんですが、モデルたちが身につけているものはヘッドホンに至るまでお洒落アイテムに見えてくる不思議。
今日もパリコレ会場はギャラリーでいっぱいです。
一際注目を集めていたのは、モデルのローレン・ワッサー。モデルでありながらトキシック症候群で両足を切断せざるを得なくなった彼女は、トキシック症候群の根絶と「完璧な美を求めるファッション業界」を変革したいという思いを胸に、今も黄金の脚で活動を続けています。多様性が必要とされる時代の象徴のひとりとして。
こちらは一見バラバラの柄ですが、よく見ると馬モチーフがゼブラパンツと繋がっているルック。さらによく見ると、ボタンもハート型なんです。
最後に、ショーとは関係なく広場を歩いていたマダムのお二人。申し合わせてきたかのように、お互いの色がぴったりです。
エルメスのショルダーバッグもエレガントです。以上、クロエのショー会場周辺から、ファッションスナップをお届けしました。次回も引き続きパリコレ、エルメスの会場前からお届けする予定です。どうぞお楽しみに。