こんにちは、吉田タイスケです。早春の候、今回はまたパリのストリートスナップをお届けします。
ベーシックな色合わせで白いパンツが春らしい、宝石デザイナーのカラ。今日のテーマはマリンルック。これから夫婦で、散歩がてらチュイルリー公園のカフェに行くところ。
ジャケットはIsabel Marant、サングラスはRay-ban。普段よく着ているのは紺や黒などのベーシックな色。組み合わせに悩まなくていいから、というのが理由です。
モスグリーンがシックなバッグはChanel。
旦那さんと並んで一枚。二人ともネイビーに白でペアルックですねと伝えると、「彼がいつも私の真似をするのよ」と笑っていました。
続いて、某ブランドのマーケティング担当のジョゼフィーヌ。普段からパンツルックが多く、今日のテーマはマスキュラン&フェミナンをミックスさせること。
コートはKenzo、ボトムはChanel。
好きなブランドは、いつでも身につけられてシックに使えるChanel。
足元もChanelで揃えていました。
そのジョゼフィーヌの同僚で友人のアリス。コートはMoncler、ボトムはMango。
今日のテーマはカジュアル&ポップなので、インナーに色を持ってきました。バッグはChanel。
何だかいきなりChanelばかりですが、パリジェンヌにも観光客にも等しく人気です。
続いて、タピオカドリンクを片手に笑顔で撮影に応じてくれたのは、コムデギャルソンに勤務しているエマニュエル。コートは comme des garçons、インナーのローブはZara。
黒一色でもお洒落感があるのは、コートのデザインのせいでしょうか。
一枚なのですが、ショートジャケットを重ね着しているように見えます。その丈感の短さや、ポケットもチャーミングです。
後から見たところ。
シンプルなバッグはCos。
指輪も個性的です。Corpus Christi、Marie-Hélène de Taillac、Ginette Ny。
続いては、遠くから歩いてくる姿だけで目立っていたデザイナーのフロランス。香水瓶をデザインしているそうです。ジャケットはThe Frankie Shop。
スカートに見えるキュロットはPierre Louis Mascia。
靴はGanni。
バッグはCeline。
新旧やハイブランドとチープブランド、または色や柄も含めて「ミックス」させるのが彼女のスタイル。どうやってそのスタイルを確立したのかと聞いても、「そんなのわからないわ、自然なことだから。20代の頃からこういうスタイルが好きなの。他の人と同じことが嫌で、自分が好きなことをしているだけ」と話すフロランス。フランスらしくてよく似合っている短髪スタイルも、その頃から変わらないそうです。
続いては、赤いマフラーが色の少ないパリの街に映えていた、銀行に勤めるエロディ。
コートはCos、インナーのニットは母親から譲られたもの。スカーフはHermes。
「エルメスが嫌いな人なんていないわよね」好きなブランドはHermesで、いつもスカーフを身につけている。今日のものは素材がカシミアなので肌にも心地がいいからと。ファッションのテーマは仕事着。
「時間がないから一枚だけ!」と応じてくれたのはヴィルジニー。ジャケットはLoro Piana。インナーはChanel。心地良いファッションが好き。
クリームホワイトでまとめたトップスが、春らしい装い。
バッグはHermes。
番外編、アーケード内ではストリートパフォーマンスの練習をする人も。
さて、白続きで声をかけたのは、凱旋門の近くに暮らしているというフォスティーヌ。フリンジが独特なトップスはKujten、ボトムはZadig&Voltaire。ファッションは気分で、今日は晴れたからと白を選んでいます。
Hermesのスカーフはそれだけで雰囲気を変えてくれるから、欠かせないアイテム。
バッグもHermes。もう10年選手だそうです。ちなみにケリーやバーキンを使っている人は、どうしていつも蓋を開けているんですか?と聞くと、「一度開けると、テーブルや椅子に置かないと少し閉めづらいから。ほらね」と実演してみせてくれました。なるほど、実用的な理由だったんですね。今日オレンジを選んだのは、ボトムにオレンジが使われているからだそう。
はい、確かにいましたね、オレンジ。
道すがら、ショーウィンドウにマティスの言葉がありました。「どこにでも花は存在する。それを見たいと願う者にとっては」ふ、、深い。
広場で風景をスケッチする学生たち。
さて、最後は珍しいキャンディーを持っていたマエヴァ。ブルガリで働いています。コートはPrimark、ボトムはZara、靴はAdidas。今日のテーマは「ストリート」。「仕事では制服を着ているから、通勤はカジュアルにまとめたの」
バッグはPrada。キャップにボリュームのあるコート、スニーカーといったカジュアルな組み合わせに、ルージュのギャップがとてもパリジェンヌらしい印象です。マニッシュなファッションでも女性らしさを失わないのは、マニキュアやリップの赤が効いているからですね。
そう伝えると「わかる?いつもエルメスのリップが好きで、今日も持ち歩いているのよ」と見せてくれました。
そしてもうひとつの小道具が、このキャンディー。このロゴ、どこかで見たことないですか?セリーヌキャンディーなんです。「彼がセリーヌのショーで働いた時に、ノベルティとしてあったキャンディーをたくさん持ってきてくれたの。まだまだあるわよ」
「今日はスポーティだけど、ヒールも履くしタイトなローブも着るって書いてね」と笑うマエヴァ。茶目っ気たっぷりなパリジェンヌでした。以上、皆自分らしく装おうことを楽しんでいるパリから、ストリートスナップをお伝えしました。次回からはしばらく旅先にて、ヨーロッパの魅力について書く予定です。どうぞお楽しみに。