ニューヨークから、マディソンです。
映画“ティファニーで朝食を”覚えていますか?オードリーヘップバーン、とてもチャーミングでしたね。この写真はレディーガガですが、オードリーの定番だった黒のタートルネックに黒のパンツを身に着けて、そうしてティファニーのイヤリングを鏡で確かめています。
ティファニーは優雅でクラシカルなジュエリーの代表のように思われていますね。そのティファニーとレディーガガ―がミスマッチのように最初感じてしまったのは、やはりオードリーヘップバーンの印象が強く残っていたからだと思います。
レディ―ガガが付けているイヤリング、大胆で力強く、彼女の迫力に引けを取りません。ティファニーのチーフ・ブランド・オフィサーである、キャロライン・ナジャールによれば、180年以上にわたって、世界中の力強い女性たちがティファニーのジュエリーで自己表現してきたそうです。つまり、オリジナリティにあふれ、クリエイティブで勇気あるレディーガガはティファニーの精神を体現する存在だという意見です。
アメリカで一番人気のスポーツといえばアメリカン・フットボール。その最終戦がテレビ中継されるスーパーボウルは一大イベントで、家族ばかりでなく、パーティを開いて友人皆でひいきのチームを応援する国民行事的な日なのですが、この試合の勝者である全米ナンバーワンのチームに送られるトロフィー、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーをティファニーが制作していることはあまり知られていません。また、アメリカで一番視聴率が高く、その為広告合戦となるこの試合中継にティファニーがコマーシャルを流すことは、今年のスーパーボウルまで、全くなかったそうです。
この動画の中でレディーガガは、彼女がニューヨーク生まれのニューヨーカーであり、革新的に生きていることを訴えています。子供の頃から、ティファニーが最高で、何か特別な瞬間が人生に起こるときには、必ずそこにティファニーがあったということも。
このチェーンは前方に行くにしたがってサイズが段々大きくなっています。この春の新作、ティファニー・ハードウエア・コレクションでは、18Kゴールドを大胆に使い、デザインの純粋性を追求したと聞いています。そこにあるのは誰もが心に秘める反逆者の精神。女性らしさと激しさを併せ持つ女性への提案だそうです。反逆の精神となると、レディーガガがブランドイメージを代表しているというのもうなづけますね。
今回のハードウェア・コレクションにはゴールドだけでなく、もちろんシルバーもあります。元々ティファニーのイメージにある強いハイファッション性に、ニューヨークの街が持つストリートのエネルギーを掛け合わせたコレクションで、ニューヨークの街にあふれるインダストリアズムを優雅なデザインに溶け込ませることに成功していますね。1971年のコレクションにあったブレスレットに着眼、ピアス、ネックレス、ペンダントを含む新しコレクションとして登場させたそうです。
クチュールドレスばかりでなく、不思議なことにレザージャケットとも合うんです。
ハーモニカを吹くレディーガガ。テイファニー・ハードウェア・コレクションのキャンペーンは、グレース・コディントンとのパートナーシップでティファニー社内のクリエイティブ・チームが制作したと聞いています。
この写真など、オードリー・ヘップバーンを彷彿させてノスタルジックな気持ちになりますが、このノスタルジックさ、それがティファニーなんだと思います。私たちはいろいろなジュエリーを人生のいろんな場面で身に着けています。ただレディーガガの言う通り、ティファニーは特別な瞬間に欠かせない特別なジュエリー、愛がこもったジュエリーだと再認識させられますね。
ではまた、次回ニューヨークでお会いしましょう。
(資料提供,写真提供:ティファニー)
(写真,動画:David Sims)