ニューヨークから、マディソンです。
一般的にはデパート人気が落ちてきている中、高級ブランド・ディスカウントデパートの老舗の、このセンチュリー21はいつも一杯なんです。今回はその人気の秘訣を探しに行ってきてみました。
今回泊まったホテルはここ。
ポッドホテルと言って、イーストサイドには2件、新しくウェストサイドのタイムズスクエアにもオープンしたばかりです。手頃なお値段で、バスルーム共同でもかまわなければ、さらに安くなりますし、インターネットも無料、ルーフトップのバーもあるのでヨーロッパの若者たちに人気のホテルです。ルーフトップ・バーというと、おしゃれな感じがありますが、日本流にいうとビア・ガーデンなんですね。
朝の通勤時。でもアメリカは6月半ばから学校も夏休みに入りますし、職場でもそのころから9月の第一週まで、皆が入れ替わりでバケーションをとっていくので、マンハッタンとはいえぎゅうぎゅうに混んではいませんね。
とはいえ、夏のこのシーズンは観光客でにぎわいます。従ってタクシーやウーバーで交通渋滞するので、ダウンタウンに向かっては地下鉄を使います。
遠くに新ワールドトレード・センターが見えますね。今日訪れるセンチュリー21というデパートは、あのすぐそばです。
右手に見えてきました。
左手の白い建物は、マンハッタン最大のショッピングセンターで、新ワールドトレードセンターに隣接するウェストフィールド・モールのオキュラスです。
プレスのマッケンジーが言っていましたが、センチュリー21が観光客でにぎわっているのも、世界中から新ワールドトレードを訪れる人たちがいて、その場所に近いという便利さもあるようです。
一階の靴売り場には、ジミー・チュウやグッチはじめ、コーチやケイト・スペードなど高級ブランドの靴が大幅にディスカウントされて売っています。
2階では、ドルチェ&ガッバーナはじめベルサーチやミソーニなどの女性用ドレスが、ぎっしり売られています。
この、ケイトスペードのバッグなど、定価548㌦なのにディスカウントで299㌦99㌣で販売されています。
1961年にダウンタウンにオープンして以来、高級ブランドのディスカウントといえばセンチュリー21。近頃は各ブランドともアウトレットのディスカウント店や専用ブランドを出しているものの、何せ歴史が違います。各ブランドとの長年のお取引で、置いてある製品の質も品数も断トツ優位。ニューヨーカーたちに人気なのはもちろんですが、インターネットで調べた世界中の観光客でにぎわっています。
プレスのマッケンジーによると、60~70%は観光客ではないかとのことでした。
プレスのマッケンジーです。
ここはデパート一階にある、ブランドバッグのビンテージ・コーナーです。観光客に一番人気はやはりバッグや香水、コスメ、ジョエリーらだそうで、ビンテージ・バッグも人気急上昇なので一階に特設コーナーがある、というわけです。
実はセンチュリー21、去年の11月デパート内にネクスト・センチュリーというコーナーを新しく設けました。実験的小売りスペース兼、新進ブランドをサポートするインキュベーターにしたいとの試みで、日本流にいうと催事場のようなものでしょうか。
創始者の子孫であり、共同経営者のアイゼック・ギンディによれば、“これこそファッションだ”と、ビンテージのプラダやグッチがおかれている一方、しゃれたコンセプト・カフェあり、新進のデザイナーの主張ありというスペースなんだそうです。
期間を区切って開催しているので、私が訪れたこの日は準備中でしたが、特別に中をみせてもらいました。
2階はオフィスという雑誌が運営するカフェと新規靴ブランドのショップのようです。
一階は高級ブランドのビンテージ・ブテイックになっていました。女性の場合、何度もパーティで同じドレスを着ることができないので、高級ブランドドレスが格安になるのは有難いですね。マンハッタンでは近年、高級ドレスのレンタルやビンテージ人気はうなぎのぼりです。
さて、如何でしたか、夏休みモードのマンハッタンに訪れる人気デパート。
ニューヨークに来られたら一度訪ねてみてください。他のアジアやヨーロッパの人たちのように、空のスーツケースで訪れて、一杯にして帰国ということはないかもしれませんが…。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。