ニューヨークから、マディソンです。
この飲み物、何だと思います?下がクリアーで上にフォームが乗っていて、でもビールじゃないんですよ。実はこれ、チーズ・ティーという飲み物なんです。
チーズティーはアジアから来て、西海岸で流行りだしていると聞きました。ティーの上にチーズと聞いただけでは、あまり美味しい気がしないんですが、味は普通のクリームより甘くなく、なのに濃厚で飲み応えあります。考えてみるとチーズを使ったデザートではチーズケーキもありますから、甘くてもおかしくないんですよね。癖になりそうな味なので、きっとマンハッタンでも流行ると思います。
ただ今マンハッタン内では、ダウンタウンのこのデブティ―でだけ味わえます。
私がトライしたのはジャスミン・チーズティーでしたが、下のティーによって7種類もあるそうです。全部試してみたいんですが、かなりお腹にずっしりくるので、今日は一種類だけになりそうです。
地下鉄でミッドタウンに上がります。
ラッシュアワーではないので、全然混んでいません。
地下鉄から路上に出てロックフェラーセンターに向けて歩いていると、新しいアートが飾られていました。
ドイツの画家、アンゼルム・キーファーの作だそうです。キーファーは戦後ドイツを代表する画家で、ドイツの歴史、ナチス、ワーグナー、ギリシア神話などを題材に、ちょっと変わった素材の、砂や藁、鉛などを使って作品を作ることで知られています。ここでは鉛とステンレスが使われているようです。
この金の像、見覚えありませんか?
クリスマスの頃には、像の後ろにやぐらが組まれて、巨大ツリーが現れます。像の前はその頃スケートリンクになっているんですね。ところが冬以外はここ、レストランなんです。映画のシーンで紹介されるときにはいつも、スケートリンクやクリスマスツリーとセットなので、それらが無いとなんだか不思議ですが…。
今年はワールドカップの年だから、向こう側にFIFAの宣伝看板も見えますね。
何と、サッカー観戦用の特設会場ができていました。巨大スクリーンと観覧席が二つあり、真ん中にはミニサッカー場までできています。残念ながらアメリカは予選リーグで敗退してしまいましたが、国内でスペイン語を話す人たちの人口が増加している近年、サッカー人気はアメリカでもうなぎのぼりです。スペイン語圏の人たちにはカソリック信仰の人たちが多く、カソリックが避妊を禁じているということもあってか、少子化が世界中で進んでいるのというのにスペイン語圏の人口は変わらず増えているようです。結果アメリカでは2040年頃には白人が50%を切って少数派になり、ヒスパニック系は30%を超えると予測されています。
それに、ニューヨークは世界中から人々が集まる観光年なので、サッカーの試合観戦は民間のバーだけに任せず、市をあげて盛り上げているんですね。
アンソロポロジーのショーウインドーです。日本の扇を背景にしていますが、このブランドは環境保存や動物愛護などにこだわりある意識高い系の女性たちに人気があります。日本文化もその流れにあるようで、ちょっと嬉しいですね。
隣にはこれが飾られていました。今月はどうやらアイスクリームの月だそうです。まあ、夏ですからね…。
チックフィレ、相変わらず一杯です。
近年健康嗜好がますます進んでオーガニック食品人気も高まっていますが、このチックフィレでは、そのチキンは抗生物質やホルモンなどは一切入っていず、しかもチキンは籠に押し込められているのではなく、自由に農場で飼育されているそうです。野菜も農場から直で運ばれている上に、オーナーがクリスチャンということで日曜お休みだったりします。ファストフードでは初めてオーガニックなリンゴジュースを、子供用のメニューに加えて話題になりました。
ファストフードなので全米49州で2000店舗くらいあるそうなんですが、日本はもちろん、ハワイにもまだないらしいので、日本ではあまり知られていないかもしれません。ジョージア州からスタートして、ニューヨークもまだ最近のようです。
さて、如何でしたか。
日が暮れてきたんですが、タイムズスクエアの明かりは煌々としています。みんな明かりにつられて、そちらに向かっているようですね。マンハッタンにはアメリカ国内はもとより、世界中から面白いものが集まってきます。期間限定のゲーム観覧席、海外からのアート、新傾向の食べ物あり、変わった飲み物あり…。そんなところも、この街を刺激的にしている一因のような気がします。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょう。