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『NYFW・2019年春コレクション』ニューヨーク・ニューヨークVOL.44

ニューヨークから、マディソンです。 
毎年恒例、秋のニューヨーク・ファッションウィークがやってきました。9月6日から14日までの8日間。コレクションは年2回のペースなので、あっという間に来る感じがしますね。

今回複数の新進デザイナーがショーをするのはここ、ステュワート・ホテル。バスケットの試合で人気のマディソン・スクェアーガーデンに併設している、ペン駅のま向かいにあるホテルです。交通のアクセスを考えると、最適なロケーションですね。
ニューヨークは雨が降ると特に、地下鉄で移動する方が断然便利です。



デザイナーとその作品のプレスへの撮影タイムです。新進デザイナーのグループショーなので、この方たちは、これからのデザイナーということになります。



ただグループ展とはいえ、今回水着でこのグループショーに参加したナルド・モンタネーゼは2014年ぐらいから既に注目されているデザイナーです。一昨年くらい、彼のランウェイで男性が二人で手をつないで歩いてきて、それも少し話題になりました。

場所を変えて…やって来ました、チェルシー・ピアズ。すっかりショーのロケーションとして定着してきましたね。ここ数年というものコレクション・シーズン中、誰かのショーで必ず来ています。

今回私は右端の、アンジェリーナ・ジョリーのヘアスタイリストとして有名な、友人のテッドギブソンのため、このショーのバックステージにやってきました。テッドの隣の女性ビッキーは、ヴォーグ誌その他のファッション誌で活躍する、超有名メークアップ・アーティストです。左から2番目の男性がロメオ・フンテという、今回のショーのデザイナーなんですが、その後ろの男性がまた凄い、ただ今ハリウッドで一番人気スタイリストのジョニー・ウージェなんです。

ケイティ・ペリーはじめ、彼がスタイルしているセレブはハリウッドに大勢いますが、そんな彼がなぜニューヨーク・コレクションにきているのかというと、今回のショーをプロデュースした人物が大物だからなんですね。

サングラスのこの女性、ケリー・カトゥーが、今回のロメオ・フンテのコレクションのプロデューサーです。
2006年から2010年にMTVが制作して社会現象にもなったリアリティドラマ“ザ・ヒルズ”で、ヒロインのローレンが、彼女のプロデュースするファッションショーを取り仕切るところが放映されました。ファッション業界の内部が垣間見えたこの番組は、10代20代の女子たちから火が付いたんですが、終了する頃には全米の話題の的となっていました。

ケリーは、ただ今アメリカで一番人気の”お騒がせカルダシアン家“の長女キムの夫、シンガーのカニエがファッションブランドを立ち上げたときのブレーンだったそうですし、”アメリカズ・ネクスト・トップモデル“にも関わっているそうです。その縁で、先述のジョニー・フージェも”アメリカズ・ネクスト・トップモデル“にたびたび登場しています。
東のファッション業界のクィーンといえば、ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターですが、西のハリウッドの女王は間違いなく、このケリー・カトゥーでしょう。

まだショーまで40分ほどあるので、みな急いではいますが、今のところ順調です。この写真、“ザ・ヒルズ”のバックステージのワンシーンを想い出します。

さすがヴォーグで経験を積んだビッキー。メークしている姿も絵になりますね。

ネイル・クルーのみなさん。
かなり陽気な方たちです。一見物静かなメークアップの人たちと対照的。

FNLがテッドにインタビューでしています。
FNLといってもフットボールボールではありません。ファッション・ニュース・ライフスタイル・ネットワークの略で、アマゾン・プライムで視聴できるそうです。ケリーの紹介でバックステージに参加していたCEOによると、アメリカだけでなく、オーストリア、イギリス、ドイツ、それに日本でも流れるので、9月末から10月初めには、日本でもアマゾン・プライムのメンバーなら、ロメオ・フンテのバックステージの様子が見られることでしょう。

いよいよモデルたちがバックステージから出て、ショー会場に向かいます。
今回のロメオのテーマは交差点で、ストリート・ファッションとハイエンドが出会う地点、新しい波が今という時間にかぶさってくる場所を表現したそうです。

ショーはアップビートの曲でスピーディ、通常より短かったようすですね。

9月に毎年行われる半年先の春物コレクションは、2月の秋物よりも規模が大きくて、しかも昔のようにブライアントパークの中のテントで一斉に見られる形ではなくなりました。ショーはマンハッタンのあちこちに散らばって開催されていて、タクシーもなかなか捕まらず、本当に移動が大変です。私はウーバー使っていますが、このウーバー、既存のタクシーのビジネスを圧迫しているとかで賛否両論あるそうです。といって無いととても移動ができないので、私は断然ウーバー派ですが…。

さて、NYFWのバックステージ、如何でしたか。ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

『NYFW・2019年春コレクション』ニューヨーク・ニューヨークVOL.44staff

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