マディソンです。 今回はクリスマスで盛り上がるニューヨークの5番街コーチから。
写真は今年のホリデーシーズンを盛り上げるパーティアニマルの一つの、マウスたちがクリスマスギフトを取り合っているようすです。クリスマス商戦で5番街はここ数週間、買い物する人であふれています。ニューヨーク事情をアメリカ全体のものとしてとらえることは正しいとはいえませんが、5番街で見る限り、アメリカの景気は回復しているように見えますね。
ここ5番街のコーチ、ニューヨーク・フラグシップで一番人気がこれ。2018年秋の新作ドリーマーです。ニューヨーク発のブランドらしく、ニューヨークの無限の可能性を表現したバッグだそうですが、発売以来大人気だそうです。580㌦という価格ですが、値段に手が届くラグジュアリー感にあふれていますね。
2017年からスタートしたセレーナ・ゴメスとのコラボでは、さらにラインアップを増やして、ここ5番街のフラグシップ店内でも彼女と、パーティアニマルたちとのプロモーション動画が流れていました。
2階にある、メンズショップに入ったところにあります。
夜でも真昼のようにネオンで明るいタイムズスクエアの動画は、ニューヨークを訪れた人たちなら驚かれたと思いますが、最近ではタイムズスクエアでなくても、小ぶりの動画看板を街中でよく見かけます。確かにレストランの場合、ジューシーなハンバーガーの写真より、動画の方が食欲をそそりますよね。
ここ5番街フラグシップでも、セレーナが生き生きとクリスマスムードを盛り上げています。“ライツ・カメラ・ホリデー“というタイトルの動画でパーティアニマルたちと彼女、ホリデーウィンドウの座を巡って争っているんです。
マウスだけでなく、カエルも、ホリデーシーズンを盛り上げるパーティアニマルとして大活躍です。キース・へリングとのコラボコレクションで、一度はコーチを去るのかとのうわさが流れたスチュアート・ヴィヴァースでしたが、今回のパーティアニマルのプロデュースで、そのクリエイティヴ・ディレクターとしての健在ぶりを強くアピールしていますね。
2階のメンズコーナーには、ありました”ダッド・スニーカー”一昔前にお父さんが履いていたような、ごつごつしたスニーカーがダサカッコイイ!と今、若者に大人気なんです。ただ今時のダッドは履いていないと思うので、ファッションセンス無しと命名されたかのようなお父さんたちの心境は複雑かもしれませんが…。
それにしても、さすがコーチ、流行をしっかり押さえていますね。
スニーカーもここ5番街フラグシップではカスタマイズできます。このカスタマイズするということもアメリカでは若者に人気なんです。
もともと例えばマクドナルドでも、本品以外にサラダやフライお飲み物などいろいろ注文を聞かれる風土ではありますが、最近はレストランでの注文だけでなく、ファッション業界にもカスタマイズの波が強く吹いてきています。考えてみれば、食べ物に比べるとファッションの方が自分をより外に向けて表現する手段なので、当然かもしれませんね。
コーチがカスタマイズをスタートさせたのは、ここ5番街フラグシップからでした。ここでは専門の職人さんが、バッグも靴も、何もかも色とりどりの小物でカスタマイズしてくれます。
専門のデザイナーが作ったバッグのカスタマイズは、デザイン的にはダウンになってしまうのかもしれませんが、ダッドスニーカー同様ダサカッコイイ風にし立て上げるのがトレンドなんです。コラボしたセレーナ・ゴメスのように自分でデザインしたバッグ、世界に一つだけの自分のバッグという愛着がわきます。
写真の、ニューヨークをモチーフにしたデジタル印刷が施されるのは、今のところ5番街フラグシップだけだそうです。3文字で80㌦程度らしいので、ニューヨークを訪れたら、お手持ちのコーチバッグで是非試してみてください。ニューヨーカー気分が味わえること請け合いです。
どちらもコーチらしくしっかりした土台のバッグですが、留め金のデザインを変えたり、縁取りに鋲を加えることで印象がかわります。もちろん色も黒と白で全く重厚感が違ってきますね。
こちらは正統派でのカッコよさですね。
男性人気はこのリバーシブルなレザーコート。大胆なデザインのシャツを合わせると華やかさが増しますね。リバーシブルなら一着で2着分楽しめてお得でもあります。
このお猿くんは以前訪れた時にも飾られていましたが、今回はパーティアニマルに参加して、逆さで踊っているかのようです。
パーティで踊るキツネと、ギフトを奪い合うマウス。その奥には人気バッグや服がベルトコンベヤーで動いてディスプレイされています。
フラグシップ店はよくブランドの顔だと言われますが、躍動感をとてもうまく出していると思います。店内でもパーティアニマルがあちこちに飾られていて、“ホリデーパーティが近いぞ~。ドレスアップしなきゃ!”という感じが意識に伝わってきます。カスタマイズや動画での若者へのアピールも大切ですが、インターネット購入が盛んな近頃、店舗に出向かせるには楽しい店舗体験の演出がとても大切だと言われています。コーチの5番街のフラグシップ店はすべての点でこうしたトレンドに応えていると思います。
さて、如何でしたか。ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。