お元気ですか。マディソンです。
6月に入って、マンハッタンはようやく第一段階オープンにこぎつけました。バーやレストラン、中にはまだ入れないんですが、外に面したオープン・カフェやオープン・バーで、軽く飲んだり食べたりできるようになりました。まだ初夏なので湿度もなく、さわやかなお天気が続くと、自然セントラル―パークに人が集まります。ソーシャルディスタンスは守りながらも、やっぱり皆外に出たくなるんですね。
コロナがようやく落ち着いてきたころ、ブラック・ライブズ・マターの暴動騒ぎもありましたが、来週には5番街のフルラ・ショップもオープンできそうです。お店はまだ開いていないので、みんなオンラインで注文したのか、このポップなニュー・メトロポリス、ただ今ニューヨークの街で大人気のようです。
(写真:FURLA)
こちらも人気のミニ・クロスボディ。
5年くらい前から毎年、ミニバッグのトレンドは強くなってきましたね。バッグの開け閉めが簡単で、使い勝手がいいですから。フルラの場合、イタリア製にこだわっていて、職人技に凝ったバッグでありながら3万円台から手に入るという点も若い女性に人気の理由です。
スタンド・アローン展開というんですが、アメリカではフルラ、自身の店舗で販売する展開にこだわっていて、デパートには入っていません。
(写真:FURLA)
こちらもミニシリーズで、ショルダーバッグです。
大文字でなく、小文字のfがメタル・クロージャ―のアクセントになっているあたりが、なんとも小粋なんですよね。今では自身のブランドを発表してしまいましたが、以前マンハッタンのファッショニスタ、オリビア・パレルモも愛用しているところを雑誌に取り上げられていました。ジジ・ハディットやジェシカ・アルバらも好んでいるようです。
フルラは毎シーズン、新しいカラーやスタイルが発表されるので、新しいシーズンが来るたびに、次はどうかとワクワクさせられます。しかも高額ではないので、コレクションできるところが、ファッション・オタクたちをそそっているんだと思います。
(写真:FURLA)
ミニシリーズは重々しくないところが人気の秘密でもあると思います。ここ数年、アメリカではファッションのカジュアル化が急速に進んだので、それに合うバッグにもカジュアルなデザインが要求されてきているんですね。カジュアルでありながら、素材は一流、縫製も美しくしっかりしています。
これまでの高額ブランドの場合、しっかりした職人業で作られていて一生ものだからと思い切って一つを買って、それを何十年も使うというスタンスでした。とはいえ、そうなると高額なバッグをカジュアルなシチュエーションで持ち歩くことに、少し違和感が残ってしまいます。バッグはその機能性が大切なのはもちろん、靴同様ファッションの一部でもありますよね。一生ものほどしっかり作られたバッグなのに、服装に合わせて何個も持てるというところがフルラ人気を爆発させました。
(写真:FURLA)
このクロスボディ、思わず目を惹く可愛いさです。
フルラといえばコスパが良いのは知られていますが、一番人気のメトロポリス以外にもパイパー、ステイシー、リンダと、とにかく種類が豊富にあって飽きないんですね。そうそう、紗栄子さんがインスタにステイシーを上げていたのを見たことがあります。彼女確か2年ほど前の、ミラノでの秋冬コレクションに招待されていたような…。
デパートのラグジュアリー・ブランドが売れにくくなってきた数年前くらいから、フルラ、ロンシャン、コーチ、マイクル・コースといったブランドが、スタンドアローン店舗展開でアメリカのバッグ市場の勢力図を塗り替えていっています。
(写真:FURLA)
これからの夏、ビーチに公園に、こんなバッグはどうでしょう。落ち着いた色合いのトートですが、しっかり縫製されているのが見て取れますね。
(写真:FURLA)
同じ素材で、ミニのクロスボディもあります。
ミスマッチ的で意外なバッグ。バッグらしさの枠にとらわれない、イタリア的な自由さでしょうか。トートには水着やパンツが合いますが、こちらは夏らしい白やブルーのワンピースにしっくり寄り添いますね。一方、今年流行りの大ぶりな花柄プリントのワンピースに合わせると、シックな落ち着きが見られます。このバッグを合わせることで、夏らしさを強調しながらワンパターンなコーデにならないですよね。
(写真:FURLA)
フルラというとバッグという感じはしますが、こんな可愛らしいチャーム・ブレスレットもあるんです。
(写真:FURLA)
メンズに人気な、こんなお茶目なロボットキーチェーンも。
(写真:FURLA)
男性用の、このバッグパックも最近はよくニューヨークの街で見かけるようになりました。クール・キッズ、ファッショニスタたちが愛用しているので、男性たちもフルラに注目し始めたようです。
MAN TECHNICAL M BACKPACK_U659_Nylon + Eracle Grainy Leather_Militare Shades
(写真:FURLA)
とはいえ、男性たちにもそこはフルラらしく、こちらのバッグパックをもっと使ってほしいと思います。黒い方だと、縫製がしっかりしているバッグではあるものの、こちらの色合いの方がフルラらしい自由さがありますから。
(写真:FURLA)
お財布のリタです。ジッパーが3面を覆っていて、とても実用的。彩度の高いオレンジだからでしょうか、イタリアの海岸が思い浮かびます。明るくて、強くて、可愛い。ニューヨークの、自己主張する女性たちが好きになるのは、背景にそんな女性像がイメージされるからかもしれません。
さて、如何でしたか。ソーシャルディスタンスは大事ですが、やっぱり夏は外へ、外へとでていきたいですよね。太陽の光を浴びてほとばしる命の喜び、思ったより冷たい海水のしぶき、そんな夏にフルラ、ピッタリだと思いませんか。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょう。